今週は年度末の動きに警戒!_3/25(月)

今日の環境分析 2024年3月25日

 週末金曜日は、スイス中銀の利下げを受けてEUR・GBPが軟調な展開となりました。EURJPY・GBPJPYなどクロス円通貨が下落する中で、USDJPYは152円を前に頭の重たい横ばいで推移しました。USDJPYは152円台では為替介入を警戒すべきと考えますが、USDJPY以外のクロス円通貨の下落を受けて介入のタイミングが難しくなってきました。USDJPYだけの動きで円安進行と判断しないようにしたいと思います。市場全般ではボラティリティが低下し、方向感をつかみにくい状況が続いています。

 通貨相関からは、USDの強さが継続するとともにJPYの強さが戻りました。ただし、JPYの強さはUSD以外の通貨が早期利下げ観測の動きが強まったことによる下落を反映した相対的な位置づけになります。スイス中銀が利下げを行ったことで主要国の利下げ機運が高まってきており、EUR・NZDの弱さはその典型的な動きと考えます。利上げ方向にあるJPYと堅調な経済を確認できるUSDの強さが継続すると思われます。USD・JPYの買い、EUR・GBPの売りを軸に通貨選択をしたいと思います。

 強い通貨: USD・JPY
 弱い通貨: GBP・NZD・EUR

 日足   : USD>JPY>AUD>EUR>CAD>GBP>NZD
 4時間足 : USD>JPY>CAD>AUD>EUR>GBP・NZD

 今週は、月末と四半期末が重なります。加えて、日本では年度末が意識されます。水曜日のオーストラリアの消費者物価指数、木曜日に先週開催された日銀の金融政策決定会合における主な意見公表とカナダのGDP、金曜日に東京都区部の消費者物価指数と米国のPCEデフレーターとFRB議長の発言が注目されます。本日は、市場インパクトの大きい経済指標の発表はありませんが、米金融当局の発言には注意しておきたいと思います。
 週末はイースターになることから、金曜日は日本以外のほとんどの国が前日のグッドフライデーとして祝日になり、来週月曜日はイースターマンデーとして日米以外は祝日となります。さらに、木曜日は米国の債券市場は短縮取引になります。このため、木曜日の米国時間から来週月曜日かけては閑散な動きが想定されます。今週は木曜日までと考えて、トレードに臨みたいと思います。