ECB政策金利・総裁発言に警戒!_3/7(木)

今日の環境分析 2024年3月7日

 昨日、米国FRB議長の議会証言がありましたが、サプライズな内容はありませんでした。自信を深めるまで利下げをしないと発言し、利下げ開始時期に関してはあいまいな内容となりました。昨年のシリコンバレーバンクの経営破綻から一年がたち、一部の地方銀行に経営不安が高まっています。高金利の影響を受けた商業用不動産市場の停滞から、これら物件への融資割合の高い銀行不安が出てきています。高金利持続の弊害があらわれてきているとも考えられることから、今後のFRBの金融政策へ影響を与えることは必至と思われます。米国の労働統計では、ADP全米雇用報告では+14万人増と予想の+15万人増を下回り、JOLTS求人数でも予想を下回りまりました。前日のISM製造業景況指数の雇用指数を含め、労働需給の悪化がみられます。明日の雇用統計に一段と注目が高まります。カナダの政策金利は据え置き、利下げ検討は時期尚早と判断されています。市場全般は小動きに推移しました。

 通貨相関からは、EUR・GBPの強さが継続し、JPYが再び強さを盛り返してきました。JPYは、週足・日足で最下位から脱出し、足元の動きが徐々に上位足に波及しているようです。その分、USDの弱さにつながっている模様です。USDにつれてCADの弱さが継続し、AUD・NZDは中立的な位置づけになっています。相対的な強さを持続しているEUR・GBPの買いに対し、下落姿勢を強めてきているUSDの売りを軸に通貨選択をしたいと思います。ただし、EURは本日のECBの政策金利の発表を視野に入れて慎重な投資スタンスで臨みたいと思います。

 強い通貨: GBP・EUR・(JPY)
 弱い通貨: CAD・USD・(NZD)

 日足   : AUD>EUR>GBP>NZD>USD>JPY>CAD
 4時間足 : GBP>JPY>EUR>AUD>NZD>CAD>USD

 本日は、欧州中央銀行(ECB)の政策金利とECB総裁の発言に注目です。金利据え置き見通しとなっていますが、総裁発言において利下げ開始時期に言及した内容に注目したいと思います。内容次第で足元堅調な展開が続くEURの動きに変化が生じるのか、加速するのか警戒したいと思います。また、米国FRB議長の議会証言が昨日の下院に続き上院で行われます。前日の発言内容と大差ないと想定されるため、サプライズはないと思われます。本日は米国の新規失業保険申請件数が発表されます。これは、他の月次で発表される経済指標と違い、週次で発表されています。このため、足元の動向を最も顕著に示すので、明日の雇用統計の発表を前に警戒したいと思います。