デイトレードの実績_2023年3月第4週

3月第4週は、9通貨ペアで+1,624.8pipsと、昨年7月から開示して以来の最高になりました。22回トレードし、20勝2敗、勝率90.9%です。今週は、1回トレードを見送りました。このところ見送り局面が多かったので、従来の見送り局面でもエントリーできるルールを追加しました。

デイトレードのノウハウについてもチャートに掲載しました。また、見送り場面も表示するようにしました。この1時間足のチャートを見るだけで、判断することができます。ノウハウは個別コンサルティングにて提供しています。ご興味のある方は、お問合せください。

今日の環境分析 2023年3月24日

 昨日は、英国とスイスで利上げが発表されました。英国BOEは、11会合連続の利上げをし政策金利を4.25%としました。利上げ幅は+0.25%となり、前回の+0.5%から圧縮しました。前日発表された消費者物価指数(CPI)の伸び率が再拡大したため利上げを継続していますが、今後CPIの伸び率は鈍化すると見通しており、利上げの停止の可能性を示唆しました。スイスSNBは、2会合連続で+0.5%利上げし、政策金利は1.5%になりました。
 市場全般は、依然としてボラティリティが高いものの、小動きに推移しました。

 通貨相関からは、EUR・JPYの強さ、マイナー通貨の弱さが継続しています。USDの弱さも継続しており、USDとマイナー通貨の売りを軸とした通貨選択を継続したいと思います。金融政策の方向感の違いが通貨の強弱を決定しています。米国・英国ともに利上げのゴールが明確になりつつあり、USD・GBPの上値を重さを意識する動きになっています。

 本日は、日本の全国消費者物価指数、欧米各国・地域のPMI、英国とカナダの小売売上高に注目しています。特にPMIは購買担当者景気指数の略称であるように、景気の速報性の高い指標です。今後のインフレ動向を判断するうえで重要な要因となるため、各国・地域の発表時間帯の値動きに注意したいと思います。
 なお、来週から、英国・欧州は夏時間に入ります。

今日の環境分析 2023年3月23日

 本日未明、FOMCは政策金利を+0.25%の利上げを継続すると発表しました。誘導目標は4.75~5.0%となりました。FRB議長は記者会見において、必要であればさらに引き上げる可能性があり、年内の利下げは想定していないとコメントしました。年内に、あと1回の0.25%の利上げが予想され、金融引き締めの終了の可能性が高まっています。経済成長・インフレ抑制・金融安定の3つの課題をどう克服していくのか、今後の金融政策を注視したいと思います。
 英国では、昨日、消費者物価指数が発表され、前年同月比+10.4%と市場予想を上回り、4か月ぶりに拡大しました。インフレのピークアウトを確認するには到らず、依然として高いインフレが続いています。
 市場全般は、FOMCの発表を前に様子見となり、方向感のない展開となりました。

 通貨相関からは、EUR・GBPの強さが目立ちます。先週、ECBは金融安定よりもインフレ抑制を重視し利上げを継続しました。本日の英国も利上げ継続が想定されています。米国に比べ金融引き締めのゴールが遠いと考えられていることから、USDに対する強さが目立ってきています。USDとマイナー通貨の弱さは、金融政策の違いを示しています。JPY・EUR・GBPの買いを軸にした通貨選択を継続したいと思います。

 本日は、英国BOEの政策金利の発表に注目です。昨日の消費者物価指数では4か月ぶりに拡大するなど、インフレ抑制の動きが継続しそうです。+0.25%の利上げが予想されており、サプライズはないと思われます。また、スイスSNBの政策金利にも注目です。クレディ・スイスに言及するのか、声明文に注目しています。トレンドを確認できる通貨ペアが増えてきています。3月末に向けた動きとして、トレードチャンスの拡大に対応していきたいと思います。

今日の環境分析 2023年3月22日

 昨日は、3月7日分のRBA議事録が公表され、4月以降の利上げ休止を検討するとの内容からAUDが下落しました。米国では金融システム不安に対する金融当局の迅速な対応が評価され、不安は一服したと考えられています。しかし、破綻銀行への全面救済に批判の声を大きいことから、金融システム不安は当面継続すると思われます。市場全般では、EUR関連通貨の強さが目立ちました。

 通貨相関からは、AUDに代表されるように金利のピークアウト感のみられるNZD・CADの弱さが目立ちます。USDも弱さが継続しています。一方、これ以上の金融緩和が想定されないJPYや、利上げ余地のあるEUR・GBPの強さがみられます。こうした金融政策の違いが通貨の強弱に表れています。JPY・EUR・GBPの買いに対し、USD・AUD・CAD・NZDの売りを組み合わせた通貨選択をしていきたいと思います。

 本日は、英国の消費者物価指数に注目です。明日の英国中央銀行の金融政策の発表を前に、内容次第でGBPの値動きは高まると思われます。
 それ以上に注目なのが、日本時間明日未明に発表されるFOMCの政策金利です。このところの金融システム不安とインフレ抑制の綱引きの中、0.25%の利上げをするのか利上げを見送るのか注目です。労働市場の逼迫を受けて一時0.5%の利上げも予想されていましたが、可能性はほぼゼロになりました。おそらく0.25%の利上げになると思われますが、発表後のUSDの方向性に注目しています。
 明日は、スイスと英国の政策金利が発表されます。先進国の金融政策の違いに注目しています。

今日の環境分析 2023年3月21日

 昨日は、久しぶりに落ち着いた展開となりました。前日比で1%を超える変動は1通貨ぺアにとどまりました。しかし、クロス円を中心に日中のボラティリティは高い状況となりました。なかでも日本時間のクロス円は大きく動きました。UBSによるクレディ・スイスの買収、主要中央銀行6行によるUSDの資金供給など、金融システム不安を落ち着かせる効果はあった模様です。

 通貨相関からは、USD・CADの弱さが継続しています。クレディ・スイスの件が落ち着いたことで、金融引き締めを継続しているEURの相対的な強さが戻ってきました。EUR以上に強い状況にあるのがGBPです。月足を除いた時間足で上位を占めてきました。JPYは、ボラティリティの高さで表されているように反落局面が発生しています。下位足では弱含む展開となりましたが、GBPとともに強いグループにあります。強いJPY・GBPと弱いUSD・CADを組み合わせた通貨選択をしたいと思います。

 本日は、日本は祝日のため日本時間は落ち着いた展開になると思われますが、9時30分に発表されるオーストラリアRBAの議事録公表の内容次第ではAUDの動きに注意する必要がありそうです。21時30分のカナダの消費者物価指数にも注目しています。カナダの金融政策の行方を判断する重要な指標と考えています。翌日に米国FOMCの政策金利の発表を控えているため、大きくは動きにくく様子見の展開を想定しています。

今日の環境分析 2023年3月20日

 今朝、スイスの金融大手UBSがクレディ・スイスの買収を決定しました。最悪の状況は回避されましたが、依然として金融システム不安を意識した展開が続いています。また、本日から少なくとも4月末まで、日本・米国・欧州の中央銀行6行は強調して市場へのUSDの資金供給を拡充することを発表しました。予防的措置とは判断できますが、それだけ現状の金融システム不安は深刻なものであることを裏付けていると思います。
 先週末金曜日は、JPY・NZD関連通貨が大きく動きました。金融システム不安を反映し、USD・EUR関連通貨は弱含みの展開となりました。

 通貨相関からは、JPYが最強通貨になってきました。NZDの強さも目立ちます。一方で、USD・EUR・CADの弱さが顕著になってきました。これらの通貨は、上位足から下位足まで方向感が揃ってきており、久しぶりに強弱感が明確になってきたと考えています。JPYを軸に通貨選択をしていきたいと思います。

 今週は、重要な経済指標が続きます。水曜日(日本時間木曜日未明)の米国、木曜日にスイスと英国の政策金利の発表があります。金曜日には、日本の消費者物価指数と欧米各国・地域のPMIが発表されます。それぞれの内容次第で大きく動く可能性があります。最大の注目は米国のFOMCの内容です。クレディ・スイスが買収されることが決定したことで、欧米の金融システム不安は最悪の状況から脱したものと思われます。このため、現時点では予定通り+0.25%の利上げ予想が強まっていますが、予断は許されない状況にあるため金融システム不安の動向には継続して注視したいと思います。
 本日は、日本銀行の今月9日から10日にかけて行われた金融決定会合における主な意見公表が行われます。また、ECB総裁の発言が予定されています。クレディ・スイスの危機回避をうけて欧州の金融システムへのコメントに注目しています。明日は日本が祝日であることから、JPYの動きには注意したいと思います。年度末が近づいているため、レパトリエーション(決算に向けて外貨を円に換えること)の想定外の円高の可能性に警戒しておきたいと思います。

デイトレードの実績_2023年3月第3週

3月第3週は、9通貨ペアで+739.2pipsとなりました。12回トレードし、11勝1敗、勝率91.7%です。今週は、AUDJPY/EURUSD/GBPUSDはトレードをしませんでした。また、木曜日はトレードをしませんでした。今週は2回トレードを見送りました。

デイトレードのノウハウについてもチャートに掲載しました。また、見送り場面も表示するようにしました。この1時間足のチャートを見るだけで、判断することができます。ノウハウは個別コンサルティングにて提供しています。ご興味のある方は、お問合せください。

今日の環境分析 2023年3月17日

 昨日、欧州中央銀行(ECB)は、0.5%の利上げをし、3会合連続の大幅利上げとなりました。クレディ・スイスなど現在の金融市場を注視しているとコメントしたものの、インフレ抑制を優先した結果、大幅利上げとなりました。
 米国ではファースト・リパブリック・バンクの経営不安がありましたが、他の大手銀行からの金融支援をうけて破綻懸念が解消しました。しかし、欧米の金融システム不安は依然として払拭されていないため、今後も警戒しておく必要があると考えています。
 昨日は、ボラティリティは高いものの、終値では大きな変動はなく、来週のFOMCや欧米の金融不安などを背景に様子見の展開になっています。

 通貨相関からは、USDやJPYは下位足で日足の方向性を否定する動きとなりました。NZD・EURは弱さが継続しています。EURの大幅利上げ継続があってもEURの強さにはつながらず、金融システム不安の強さを確認する結果となりました。下位足が上位足との調整の動きになっていることから、目先の動きを判断するのが難しい状況にあります。Mark`s Tradeでは日足でも4時間足でもほとんどサインの確認ができない状況になっています。週明けからの展開に期待したいと思います。

 本日は、米国のミシガン大消費者信頼感指数に注目ですが、重要度は低いと考えています。その他にも重要度の高い経済指標の発表はないため、本日は落ち着いた展開を想定しています。しかし、依然として欧米の金融システム不安が完全に解消されたわけではないため、警戒を怠らないようにしたいと思います。企業の悪い材料は週末から週初にかけて出る傾向があるので、週またぎのポジションは極力保有しないようにしたいと思います。