収束の最終局面が近い?!_4/19(金)

今日の環境分析 2024年4月19日

 昨日は、ボラティリティが低下し、小動きに推移しました。各通貨ペアは収束の度合いを強め、方向感の乏しい膠着状態が続いています。現在、Mark’s Tradeではスイングではポジションを保有しておらず、デイトレードでも2日連続のトレード見送りとなりました。収束の度合いを強めていることから、いつ発散に向けて動き出してもおかしくない状況にあります。好調な米国経済を背景に、一部のFRB高官からは状況次第では利上げを検討との発言も出てきています。一方で、ドル高への警戒感が世界的に高まりつつあります。

 通貨相関からは、USDの一強状態が継続し、CADも堅調な動きとなっています。EURが反発の動きを見せている一方、AUD・NZDの弱さは継続しています。USDに警戒しつつもUSD買いを軸に通貨選択をしたいと思います。

 強い通貨: USD・CAD
 弱い通貨: NZD・AUD

 日足   : USD>CAD>GBP>AUD・NZD>EUR>JPY
 4時間足 : EUR>USD>CAD>GBP>JPY>NZD>AUD

 本日は、日本の消費者物価指数と英国の小売売上高に注目です。サプライズはないと思われますが、ともに金融政策に大きな影響を与える要因となるので、注意しておきたいと思います。USDJPYは155円を目前に高止まりの動きが続いています。いつ動き出してもおかしくない状況にあり、上にも下にも警戒しておきたいと思います。多くの通貨ペアが収束の度合いを強めています。動き出すのを確認したいと思います。

円買い介入への警戒続く?!_4/18(木)

今日の環境分析 2024年4月18日

 昨日、日米韓財務大臣会合にかかる共同声明で、「日米韓で円安、ウォン安への深刻な懸念を共有」と表明しました。口先介入としては最も強いものになると思われ、声明発表直後に円高ドル安方向に向かいましたが動きは限定的でした。英国の消費者物価指数は市場予想を上回りGBP高になりましたが、その後のBOE総裁の「来月は大幅なインフレ低下が予想される」発言を受けてGBPは急落しました。市場全般では、ボラティリティが低下し、方向感の乏しい展開となりました。

 通貨相関からは、USD・CADの強さがいったん収まり、EUR・GBPが反発の動きを強めました。AUD・NZDは軟調な展開が続いており、JPYは介入を警戒しながらも介入を見越した売りが回転しないことにより、高止まりを続けています。短期的なEUR・GBPの反発の動きに注目したいと思います。また、上位足から下位足まで弱さの揃っているAUDの売りにも注目したいと思います。

 強い通貨: USD・EUR・GBP
 弱い通貨: NZD・AUD

 日足   : USD>GBP>EUR>JPY>CAD>AUD>NZD
 4時間足 : EUR>GBP>CAD>USD>NZD>AUD>JPY

 本日は、オーストラリアの失業率に注目です。継続的な弱さを確認できるAUDにとって、下げが加速されるのか、反発の動きを見せるのか、AUDの動きを注視したいと思います。また本日も、米国の金融当局高官の発言が相次ぎます。個々の発言内容には注意したいと思います。昨日の日米韓の財務大臣会合における口先介入は効果が限定的でした。このため実際の介入を期待する動きが強まっています。一部には介入を見越した売りがたまりだしてきていることから、実際に介入があっても買い戻しの動きや押し目買い意向の強さから、下値は限定的と考えられます。週末に向けて、円買い介入はいつ入ってもおかしくないため警戒しておきたいと思います。

英国の消費者物価指数に注目!_4/17(水)

今日の環境分析 2024年4月17日

 昨日、FRB議長の発言に市場は揺れました。カナダ中央銀行総裁との会談の場において、インフレ率の高止まりから利下げ開始時期が遅れることを示唆しました。最もハト派と思われたFRB議長の発言だけに市場にはサプライズとなりました。これを受けて米国金利が上昇しUSD高の動きを強めましたが、一時的なものになりました。米国の住宅着工件数は7か月ぶりに低水準となり、金利の影響を最も受ける住宅市場にとっては高金利の持続が弊害になっています。USDJPYは154円台後半にまで上昇し、円買い介入への警戒感が一段と強まっています。USDJPYは日足でみると、昨年12月安値からの上昇幅は昨年7月安値から11月高値までの上昇幅とほぼ一致する水準の直前にあります。テクニカル分析からも過熱感のピークになってきていることから、いつ調整があってもおかしくない状況にあります。

 通貨相関からは、USDの一強状態が継続し、CADもつれ高の動きを見せています。AUD・NZDの弱さが継続し、その他の通貨は中立的な位置づけになっています。EURの強さが継続しており、USD・CAD買い、AUD・NZD売りを軸とした通貨選択をしたいと思います。USDJPYには円買い介入が想定されるため、USDJPYを除くドルストレート通貨に注目しています。

 強い通貨: USD・CAD
 弱い通貨: NZD・AUD

 日足   : USD>JPY>CAD>AUD>EUR>GBP>NZD
 4時間足 : USD>CAD>GBP>EUR>JPY>NZD>AUD

 本日は、英国の消費者物価指数に注目です。英国の金融政策の方向性を決定づける大きな要因になるため、GBPへのインパクトは大きいと考えています。そのほか、BOE総裁やECB総裁の発言が予定されています。欧州の早期利下げ観測を裏付ける内容になるのか注目しています。昨日のFRB議長の発言を受けて、米国における利下げ時期は不透明感が高まりました。早期利下げの欧州と利下げ時期の後ろ倒しの米国との関係が、より顕著に通貨に反映されてくると考えています。

米英加金融当局の発言に注目!_4/16(火)

今日の環境分析 2024年4月16日

 昨日発表された米国の3月の小売売上高は、前月比で事前予想+0.3%を大きく上回る+0.7%となり、2月の数値も上方修正されました。米国経済の好調さを一段と裏付ける結果となり、高金利の維持を確認することになりました。これを受けて、米国金利が上昇し、USDの強さにつながりました。USDJPYは1990年以来の154円台半ばまで上昇しました。市場全般では、月初からの方向性に沿った動きのなか、ボラティリティが高まりました。

 通貨相関からは、USDの一強状態が続いています。USDにつれてCADも堅調な展開となっています。NZDの弱さが継続し、AUDも同調しています。JPYは中立的な位置づけにありますが、円買い介入への警戒感から円安進行に歯止めがかかっています。米国の利下げ観測が後退する一方、欧州の利下げ観測が強まっていることから、EURの弱さが目立っています。USDの買い、EURの売りを軸に通貨選択をしたいと思います。

 強い通貨: USD・CAD
 弱い通貨: EUR・NZD

 日足   : USD>AUD>CAD>JPY>GBP>EUR>NZD
 4時間足 : USD>CAD>GBP>JPY>AUD>EUR>NZD

 本日は、米国・英国・カナダの中央銀行総裁の発言が予定されています。そのほか、米金融当局の発言が複数予定されています。これらの発言は、市場へのインパクトが大きいと考えており、その内容に警戒したいと思います。また、英国の失業率やカナダの消費者物価指数にも注目です。ともに市場インパクトは大きいと考えられます。欧州時間以降、これらのイベントが続くため、発表時間の値動きには注意しておきたいと思います。

今週はJPYの動きに注目?!_4/15(月)

今日の環境分析 2024年4月15日

 週末金曜日は、USDの強さが目立つ展開となりました。次いでJPYも堅調だった事から、ドルストレート通貨やクロス円通貨が大きく動きました。久しぶりに1日で1%以上動く通貨ペアが見られたことから、長く続いた収束の動きから発散に向けて動き出したと思われます。

 通貨相関からは、USDの強さが継続し、つれてCADも堅調です。JPYが下位足で強さが戻ってきています。一方、EUR・GBPの弱さは上位足から下位足まで揃っています。AUD・NZDは弱さが目立つようになってきました。USDの買い、EUR・GBPの売りを軸に通貨選択をしたいと思います。
 
 強い通貨: USD・CAD
 弱い通貨: EUR・GBP

 日足   : USD>AUD>CAD>EUR>GBP>NZD>JPY
 4時間足 : USD>JPY>CAD>NZD・GBP>EUR>AUD

 今週は、火曜日に英国の失業率とカナダの消費者物価指数(CPI)、水曜日に英国のCPI、木曜日にオーストラリアの失業率、金曜日に日本のCPIと英国の小売売上高に注目です。また、FRB高官の発言が相次ぐことから、その内容には警戒したいと思います。
 本日は、米国の小売売上高に注目です。米国経済がインフレの高止まりのなか、数量ベースでみた個人消費の動向を確認したいと思います。また、USDJPYが153円台に入ってきていることから、いつ円買い介入が入ってもおかしくない状況にあります。しかし、米国経済の力強さを背景としたドル高の動きからUSDJPYは高値圏にありますが、その他のクロス円通貨は下落していることから円買い介入の時期が難しくなっています。今週は、どのタイミングで介入があるのかJPYの動きを注視していきたいと思います。

+956.3pips獲得_4月第2週のデイトレード

2024年4月第2週の実績

4月第2週は、9通貨ペアで+956.3pipsと1月第1週以来の高水準となりました。比で若干のプラスとなりました。19回トレードし、18勝1敗、勝率94.7%となりました。5回トレードを見送り、木曜日はトレードを行いませんでした。レンジ局面が長くつづくなか、週前半は低水準の収益となっていましたが、金曜日の円高・ドル高の動きで大きく収益を積み重ねることができました。

デイトレードにおいては、1時間足のチャートを見るだけで、判断することができます。ノウハウは個別コンサルティングにて提供しています。ご興味のある方は、お問合せください。

ECB利下げ示唆がもたらすものは?_4/12(金)

今日の環境分析 2024年4月12日

 昨日、欧州中央銀行(ECB)は金融政策を発表し、事前の予想通り政策金利を据え置きました。総裁会見では、「われわれはデータ次第であり、FRBに依存しているわけではない」と発言しました。6月利下げ観測が大勢であったものが、前日の米国の消費者物価指数を受けて米国の早期利下げ観測が後退したことで、ECBの利下げ観測が変化したとの報道を否定したものです。米国の利下げ観測が遠のく一方、欧州の6月利下げの可能性が高まった結果、EURUSDの下落基調が続くものと思われます。結果、ドル高につながるため、日本の利上げ時期によりますがUSDJPYの上値指向は強まるものと思われます。現在のUSDJPY153円台は当初市場が想定していた介入水準の152円を抜けており、いつ円買い介入が入ってもおかしくない状況にあります。介入には継続的に警戒しておきたいと思います。また、米国の3月の生産者物価指数は前月比+0.2%と市場予想の+0.3%を下回り、伸び率は減速しました。前日の消費者物価指数による影響は若干緩和されました。

 通貨相関からは、USDの一強状況が続いています。EURは一段と弱くなってきており、EURUSDの下落につながっています。その他の通貨は特徴的な動きが見られないため、判断の難しい状況にあります。USDの買い、EURの売りを軸に通貨選択をしていきたいと思います。

 強い通貨: USD
 弱い通貨: EUR

 日足   : USD>AUD>CAD>NZD>GBP>EUR>JPY
 4時間足 : USD>NZD>GBP>CAD>JPY>AUD>EUR

 本日は、英国のGDPやミシガン大学消費者信頼感指数に注目ですが、市場インパクトは低いと思われます。FRB高官の発言が複数予定されており、今後の利下げ方針に言及した場合の内容に注目です。昨日のECBの政策金利の発表を終えて、当面の大きなイベントはなくなりました。ここからは、中期的な観点からファンダメンタルズを反映した動きになると考えています。より一層、金利やインフレの動向に注意しながら相場を見ていきたいと思います。

円買い介入・ECB金融政策に警戒!_4/11(木)

今日の環境分析 2024年4月11日

 昨日発表された米国の3月の消費者物価指数は、前年同月比で+3.5%と2か月連続で加速しました。これを受けて、FRBの早期利下げは難しいとの判断から、ドルの全面高となりました。USDJPYは、1990年6月以来34年ぶりの円安水準となり、一時、153円台にまで上昇しました。円買い介入への警戒感が高まっていることから、クロス円は全般に下落しました。また、昨日発表されたニュージーランドとカナダの政策金利は据え置きとなり、サプライズはありませんでした。USDが大きく変動したことにより、収束を強めていた局面から発散に向けて動き出しました。この発散の動きが持続するのか、トレンドを確認することができるのか、今後の動きに注目です。

 通貨相関からは、USDの一強となりました。好調な米国経済の状況を確認し、米国金利は高止まりが持続するとの見方が強まっています。一方、USD以外の通貨はUSDに連動するCADを除いて強さを確認することが難しく、弱い通貨群としての位置づけに判断してよいと考えます。このため、USDの買いを軸とした通貨選択をしたいと思います。また、本日のECBの金融政策次第でEURの弱さを再確認することになれば、EUR売りの通貨選択をしたいと思います。

 強い通貨: USD・CAD
 弱い通貨: JPY・EUR

 日足   : USD>AUD>CAD>EUR>GBP>NZD>JPY
 4時間足 : USD>NZD>CAD>GBP>EUR>JPY>AUD

 本日は、欧州中央銀行(ECB)の政策金利に注目です。据え置き見通しですが、6月利下げ開始観測が高まっていることから、利下げ時期への言及があるのか注目しています。また、米国の生産者物価指数にも注目です。昨日の消費者物価指数の動きを裏付けるものになるのか、もし好調な数字であればUSDの強さは加速することになるので警戒したいと思います。昨日の消費者物価指数をきっかけに動き出したと考えています。この動きが持続するのか確認し、トレンドに乗ったトレードをしたいと思います。

米CPI発表後の値動き警戒!_4/10(水)

今日の環境分析 2024年4月10日

 昨日は、ボラティリティが低水準にとどまり小動きに推移しました。方向感の乏しいなか、AUDの堅調さからAUD関連通貨が堅調な動きを示しています。USDJPYは3週間にわたり152円を意識した上値の重い展開が続いていますが、その他のクロス円は前回高値を意識した動きが見られます。本日の重要な経済指標の発表を前に様子見気分が強く、市場全般にボラティリティの低さから方向感を失っている状況にあります。

 通貨相関からは、AUDの強さが継続し、つれてNZDの強さが戻ってきました。NZDは、本日のニュージーランドの政策金利にどのように反応するのか注目したいと思います。CADの弱さが継続しており、こちらもニュージーランド同様、本日の政策金利に注目しています。内容を確認するまでは動きづらい状況にあります。USDは中立的な位置づけにありますが、指標の発表を前に様子見の展開が続くと思われます。本日は大きな材料が続くので、内容を確認してから個々の通貨ぺアの動きから通貨選択をしたいと思います。

 強い通貨: AUD・NZD・GBP
 弱い通貨: JPY・EUR・CAD

 日足   : AUD>USD>CAD>EUR>GBP>NZD>JPY
 4時間足 : NZD>AUD>GBP>USD>EUR>JPY>CAD

 本日は、米国の消費者物価指数(CPI)が最大の注目材料です。CPIが市場予想よりも上振れした場合はドル高、下振れした場合はドル安と素直な反応が予想されます。しかし、上振れしドル高になった場合、USDJPYは152円台から円買い介入が警戒され上値の重い展開が想定されます。一方、下振れした場合には下げが加速する可能性があります。3週間にわたってレンジ内の動きで膠着状態になっているため、動き出した場合には警戒したいと思います。USDJPY以外のドルストレート通貨の値動きに注目したいと思います。さらに、日本時間明日未明に発表されるFOMCの議事録公表にも注目です。また、ニュージーランドとカナダの政策金利にも注目です。ともに据え置きと予想されていますが、足元のCADの弱さをみると可能性は低いものの、カナダの利下げを否定することができないので注意したいと思います。本日は米国時間の値動きに警戒しています。