今日の環境分析 2022年8月31日

昨日は、EURAUDが大きく動いた以外は小動きに推移しました。USDJPYは139円台をうかがう動きを見せていますが、週末の雇用統計の発表を前に方向感をつかみにくい状況にあります。また、本日が月末であることから、ポジション調整の動きがみられました。レンジ抜けの動きを見せても、レンジの上限・下限からの反落・反発の動きもありました。

通貨相関からは、USD・EURの強さが継続しています。JPYの弱さは継続していますが、GBPの下落は弱まりました。AUDが強い状況から一転し、4時間足では最弱通貨になりました。JPYとUSD以外は、下位足が上位足と反対方向の動きにあることから、全般に方向感のつかみにくい状況にあります。

本日は、中国のPMI、欧州の消費者物価指数、カナダのGDPに注目です。また、新たな計算方法で算出されるADP全米雇用報告に注目です。週末に発表される米国雇用統計の発表前に方向性を確認されるので、内容次第では大きく動くことも想定しておく必要があります。
月末でもあることから、値動きには注意です。このところ、月末月初には大きな動きになることが多いことにも警戒したいと思います。

今日の環境分析 2022年8月30日

先週末のジャクソンホール会議においては米FRB議長の発言に注目が集まっていましたが、他の主要国の金融当局の発言にも市場は反応しました。日本銀行総裁の金融緩和継続発言を受けてのJPY安からクロス円の上昇が目立ちました。ECB専務理事の金融引き締め発言は想定以上のタカ派的な内容であったため、EURの強さにつながりました。ECBは、エネルギー危機、異常気象などを受けて、インフレ抑制に向けた動きは積極化しそうです。

通貨相関からは、JPYの弱さとUSDの強さは継続しています。これがUSDJPYの強さにつながっています。EURは上記のように大きく上昇しており、4時間足では最強通貨になっています。EURGBPの通貨強弱を見てもわかるように、EURの強さ・GBPの弱さが明確になっています。EUR・USDの買い、JPY・GBPの売りを軸に通貨選択をしていきたいと思います。通貨強弱の欄も参考にすると、より通貨ペア毎の方向性が分かると思います。

本日は、最重要度の経済指標ではありませんが、ドイツの消費者物価指数に注目しています。欧州のインフレ状況を確認する上で重要になるので、ECBの金融政策への影響は大きいと考えられます。明日以降、重要な経済指標の発表とともに、月末月初を迎えます。ボラティリティの大きい展開が想定されるので、方向感を間違えないように注意したいと思います。

今日の環境分析 2022年8月29日

本日、通常取得しているFX会社のデータが不調のため、他社のデータを採用しています。

注目された先週末のジャクソンホール会議におけるFRB議長の強気の金融引き締め継続発言を受けて、USDは大きく変動しました。為替相場以上に株式市場が反応し、NYダウは-1008ドルと大幅な下落となりました。また、同会議では日本銀行総裁も発言しており、金融緩和の継続が表明されました。USDが上昇し、EURGBPの関係からEURも上昇しました。一方で、GBP・NZDの下落が目立つ状況となりました。

通貨相関からは、再び、USDの一強の動きになってきました。上位足から下位足まで、すべての時間軸で最強の通貨になりました。また、EURに反発の動きがみられますが、それ以外の通貨はおおむね上位足から下位足まで方向感が揃ってきています。USDの強さからドルストレート通貨に注目したいと思います。

今週は、金曜日の米国の雇用統計が最大の注目です。前週末のFRB議長の発言を受けて金融引き締めの継続は確認されており、雇用統計の内容次第では9月のFOMCにおける利上げ幅が0.5%か0.75%になるのか動向には警戒しておきたいと思います。
そのほかに、火曜日のドイツの消費者物価指数、水曜日のEUの消費者物価指数やカナダのGDP、木曜日の米国のISM製造業景況指数にも注目です。なかでも雇用統計前日のISM製造業景況指数には注意しておきたいと思います。
本日は、オーストラリアの小売売上高に注目です。また、英国が祝日のため金融市場は休場となり欧州市場は落ち着いた動きが通常なら想定されますが、前週末のFRB議長の発言をうけて欧州投資家の動きに警戒しておきたいと思います。
今週は、重要な経済指標の発表が続き、月末月初を迎えることから、ボラティリティの大きな展開が想定されます。方向性の確認をなりよりも大切な週になりそうです。

デイトレードの実績_2022年8月第4週

今月から、デイトレードの前週分を公開します。デイトレードの実績については画面上部の固定ページを参照ください。
デイトレードのノウハウとなる部分についてはチャートから削除しています。ノウハウは個別コンサルティングにて提供しています。ご興味のある方は、お問合せください。

8月第4週から、対象通貨を5通貨12通貨ペアから4通貨9通貨ペアに減らしました。決済時間を24時(夏時間、冬時間は25時)としている関係から、米国市場がメイン市場となるCADを除外しました。チャートでは9通貨ペアすべてのトレードポイントを表示しています。

8月第4週は、9通貨ペア合計で+739.3pipsとなりました。週を通じて12回トレードし、12勝、勝率100%となりました。前週の負けトレードの要因を考慮し、トレードを厳選しました。レンジの上限・下限、重要抵抗線の手前でのエントリーを4回見送りました。もしエントリーしていたら1勝3敗となっていました。USDJPY、GBPUSDはトレードがありませんでした。

スワップ一覧_2022/8/27(Axiory/BigBoss/XM/Titan)

先週のニュージーランドの政策金利の引き上げを受けて、XMとTitanに変化がありました。Axioryはすでに前週のうちに反応していました。EURNZD・EURCAD・EURUSDなどEURのショートポジションのスワップポイントが高く、なかでもAxioryのEURNZDのショートポジションがもっとも高くなっています。

Bigbossがまた思惑的なスワップポイントの設定をし始めました。USDJPY・EURUSDのスワップポイントが大きく変化しました。USDのロングポジションを回避しているかのような動きです。警戒しておきたいと思います。

今日の環境分析 2022年8月26日

昨日発表された米国のGDP改定値は前期比年率-0.6%と速報値よりも上方修正されたものの、2期連続のマイナス成長となりました。個人消費は上昇しているものの、住宅投資の大幅低下が大きく寄与しています。金利上昇が継続していることから住宅投資を回避しているのは明確です。このため、今後の経済実態を判断するには物価・消費や雇用の影響が一段と高まってきています。これら関連する経済指標の動向には注意したいと思います。AUDUSDがUSDの調整に加えAUDの強さから大きく上昇しました。AUD関連通貨の堅調さが目立っています。

通貨相関からも、AUDの強さが目立ちます。NZDも同様に強い状況にありますが、AUDNZDの関係からは、圧倒的なAUDの優位性が継続しています。USDは4時間足で最弱通貨になりました。FRB議長の講演を前にポジション調整の動きによる下落と判断しています。4時間足の動きが上位足に波及していくのか注目しています。EUR・GBP・JPYの弱さは継続しています。

本日は、23時のジャクソンホール会議でのFRB議長の講演が最大の注目です。インフレのピークアウト感をどう判断するのか、講演内容次第でUSDは大きく動く可能性があるため警戒しておきたいと思います。

今日の環境分析 2022年8月25日

今日から開催されるジャクソンホール会議を前に様子見の動きが続きました。日足ではいくつかの通貨ペアでトレンドが発生していますが、現時点では力強い動きは確認できない状況にあります。全般に方向感のない展開となり、4時間足ではまったくトレンドを確認できない状況にあります。だからといって収束感を強めているわけでもなく、発散する動きが近いとも判断できません。明日のFRB議長の講演までは動きづらい展開になっています。

通貨相関からは、USDは前日の急落で短期的な調整の動きを見せていますが、強い通貨群に位置していると判断しています。マイナー通貨が上位足から下位足まで強い展開になっている一方、JPY・EUR・GBPが弱い動きになっています。USDは目先は明日までは方向感をつかみにくい状況にありますが、その他の通貨は強弱が明確になってきています。これらの通貨の組み合わせに継続して注目していきたいと思います。

本日から、ジャクソンホール会議が開催されます。金曜日のFRB議長の講演に最も注目されていますが、開催中には他の金融当局の発言にも警戒しておく必要があります。市場が方向感のない展開にあるため、ちょっとした材料でも過度の反応をする可能性があります。また、21時30分の米国の第2四半期GDPと個人消費に注目です。今回は改定値の発表ですが、経済指標に敏感な市場になっていることから、発表時間帯の値動きには注意したいと思います。

今日の環境分析 2022年8月24日

昨日は、欧米各国のPMIが発表され、予想以上の悪化する結果となりました。PMIは、企業の購買担当者の景況感を集計した経済指標のことで、他の経済指標よりも先行性が高いとされています。ユーロ圏のPMIでは景気後退と判断される50を下回る49.7となりました。50割れは2か月連続となり、EURUSDではパリティ割れが続いています。また、米国のPMIは事前予想の49.0を大幅に下回る45.0となりました。2020年5月以来の低水準となりました。続いて発表された新築住宅販売件数は6年半ぶりの低水準となり、立て続けの予想を下回る経済指標の悪化を受けてUSDは急落しました。USDJPYは、この2つの指標が発表され150pips程度の下落となりました。その後は持ち直していますが、頭の重たい展開になりました。

通貨相関からは、EUR・GBPの弱さは継続していますが、米国経済指標の発表を受けてUSDの強さは弱まりました。相対的にマイナー通貨の堅調さが目立つ結果となりました。金曜日に予定されているFRB議長の発言を前に、USDの堅調さは期待されています。しかし、金融引き締めが継続している米国において、昨日のような経済指標の悪い内容があると大きな変動につながっています。ファンダメンタルズの悪さが確認されている英国・欧州経済に裏付けされたGBP・EURを軸に通貨選択をしたいと思います。

本日は、重要度は低いと判断されていますが、住宅ローン申請件数が発表されます。昨日の新規住宅販売件数よりも先の景気動向を判断する指標となります。金利上昇に伴う住宅市場の冷え込みが景気後退の可能性を強めると思われます。本日もUSDの値動きに注意しておきたいと思います。

今日の環境分析 2022年8月23日

米国の金融当局の金融引き締め継続の発言や、ジャクソンホール会議においてFRB議長がタカ派発言の可能性を意識したUSD買いの動きが続いています。一方で、ロシアからのエネルギー供給懸念が高まりEUR安となり、EURUSDは再びパリティとなる1.0を割り込みました。前回、1.0割れとなった7月の水準も下回ってきており、下値追いの展開になることが想定されます。徐々に、多くの通貨ペアで日足ベースでのトレンドを確認できる状況になってきており、相場の夏休みは終わったのかもしれません。ドルストレート通貨のトレンドに注目していきたいと思います。

通貨相関からは、USDの1強になっています。上位足から下位足まで、すべて最強通貨になっています。逆に、EUR・GBPは上位足から下位足まで弱い通貨になっています。この組み合わせとなるEURUSD・GBPUSDの動きには注意しておきたいと思います。AUDが再び強くなってきました。同じドルストレートであっても、ともに強い通貨の組み合わせとなるAUDUSDは見送る方が良いと思われます。

本日は各国のPMIに注目しています。特にユーロ圏のPMIでは悪化見通しになっていますが、悪化の度合いに警戒しています。その数値次第では、EURUSDの下落は加速することが想定されます。GBPも同様です。GBP・EURともに、指標発表時のポジション保有は回避したいと考えています。

今日の環境分析 2022年8月22日

先週は、多くの重要な経済指標の発表があり、USDの堅調さを裏付ける内容となりました。NZD関連通貨を除き大きな動きは見られませんでしたが、徐々にドルストレート通貨の堅調さを確認する動きになってきています。複数の通貨ペアで、週足の20MAを下回る動きをみせており、中期的な方向転換を注視しておく必要があります。

通貨相関からは、USD・CADの強さが目立ち、EUR・GBP・NZDの弱さが目立ちます。マクロ環境を反映した動きに近づいてきました。上位足から下位足まで、方向感が揃いつつあるため、トレンドの発生を予感する動きになっています。強い通貨と弱い通貨の方向感に沿った通貨選択を進めていきたいと思います。

今週、市場参加者の多くが最も注目しているのが、木曜日から土曜日まで開催されるジャクソンホール会議です。この会議は、毎年、米国のジャクソンホールで開催される経済政策をテーマとしたシンポジウムで、主要国の経済関連担当の政府首脳や中央銀行の総裁が参加します。金曜日には、FRB議長の発言が予定されており、その内容に注目されています。中期的な金融政策の展望を示唆すると思います。この会議に向けて、USDの堅調な展開が想定されます。
また、火曜日の欧米のPMIにも注目です。このところ、消費動向に関連する指標に注目が集まっており、従来以上にPMIの動向に注意する必要があります。なかでも、欧州圏のPMIには注視したいと思います。エネルギー価格の高止まり、熱波・水不足など、欧州経済の現状悪化をどの程度、反映するのか注視したいと思います。内容次第では、EUR安の動きが加速する可能性も高いので警戒したいと思います。