今日の環境分析 2023年10月19日

 昨日は、全般にボラティリティが低下し、小動きに推移しました。方向感のない展開が続いており、判断の難しい局面になっています。中東情勢においてガザの病院爆発により緊迫度合いを高めており、リスクオフの動きが強まったことから金の上昇につながっています。

 通貨相関からは、NZD・CADが弱く、EUR・GBPが強い動きになっています。週末のニュージーランドの政権交代以降、NZDの動きの弱さが目立っています。USDの強さは一服しており、下位足の動きが上位足に波及してくるのか、本日のFRB議長の発言が方向性を決めるものと思われます。上位足から下位足まで相対的な強弱が揃っているEUR・GBPに注目したいと思います。

 本日は、FRB議長の発言に注目です。連日FRB理事から、米国金利の上昇を受けて年内の追加利上げに懐疑的な発言が続いています。FRB議長からは、こうした内容に沿った発言になるのか、否定的な内容になるのか、注目されています。市場では、議長発言待ちの動きにもなっています。USDJPYは150円台が目前にありますが、FRB議長の発言次第では急激なドル安の可能性があるので警戒したいと思います。逆に、さらなる利上げに積極的な内容の場合には、150円台で円安ドル高が加速する可能性もあり、その場合には為替介入にも警戒する必要があります。その他、オーストラリアの失業率にも注目したいと思います。