今日の環境分析 2023年10月11日

 昨日は、前日に続き米国金融当局高官のハト派発言が相次ぎ、年内の利上げ懸念が後退してきました。これを受けてUSDは上値の重さを感じる展開になってきました。市場全般は、本日のFOMC議事録公表と明日の消費者物価指数の発表を前に、ボラティリティは低下し様子見が続いています。

 通貨相関からは、前日に続き、メジャー通貨が弱くマイナー通貨の強さが目立っており、下位足では完全に強弱が分かれました。徐々に下位足の動きが上位足に波及してきており、方向性が揃う通貨が増えてきました。メジャー通貨売り、マイナー通貨買いの通貨選択をしたいと思います。

 本日は、日本時間明日未明に発表されるFOMCの議事録公表に注目です。足元の金融当局のハト派発言との関連に注意したいと思います。また、米国の生産者物価指数にも注目です。生産者物価指数は明日発表される消費者物価指数の先行指標としての位置づけがあるので警戒が必要です。本日も米国ではFRB理事の発言が予定されています。発言内容には注意したいと思います。また、中東情勢にも警戒しておきたいと思います。