英国の消費者物価指数に注目!_4/17(水)

今日の環境分析 2024年4月17日

 昨日、FRB議長の発言に市場は揺れました。カナダ中央銀行総裁との会談の場において、インフレ率の高止まりから利下げ開始時期が遅れることを示唆しました。最もハト派と思われたFRB議長の発言だけに市場にはサプライズとなりました。これを受けて米国金利が上昇しUSD高の動きを強めましたが、一時的なものになりました。米国の住宅着工件数は7か月ぶりに低水準となり、金利の影響を最も受ける住宅市場にとっては高金利の持続が弊害になっています。USDJPYは154円台後半にまで上昇し、円買い介入への警戒感が一段と強まっています。USDJPYは日足でみると、昨年12月安値からの上昇幅は昨年7月安値から11月高値までの上昇幅とほぼ一致する水準の直前にあります。テクニカル分析からも過熱感のピークになってきていることから、いつ調整があってもおかしくない状況にあります。

 通貨相関からは、USDの一強状態が継続し、CADもつれ高の動きを見せています。AUD・NZDの弱さが継続し、その他の通貨は中立的な位置づけになっています。EURの強さが継続しており、USD・CAD買い、AUD・NZD売りを軸とした通貨選択をしたいと思います。USDJPYには円買い介入が想定されるため、USDJPYを除くドルストレート通貨に注目しています。

 強い通貨: USD・CAD
 弱い通貨: NZD・AUD

 日足   : USD>JPY>CAD>AUD>EUR>GBP>NZD
 4時間足 : USD>CAD>GBP>EUR>JPY>NZD>AUD

 本日は、英国の消費者物価指数に注目です。英国の金融政策の方向性を決定づける大きな要因になるため、GBPへのインパクトは大きいと考えています。そのほか、BOE総裁やECB総裁の発言が予定されています。欧州の早期利下げ観測を裏付ける内容になるのか注目しています。昨日のFRB議長の発言を受けて、米国における利下げ時期は不透明感が高まりました。早期利下げの欧州と利下げ時期の後ろ倒しの米国との関係が、より顕著に通貨に反映されてくると考えています。

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