円買い介入後のJPYに注意!_4/30(火)

今日の環境分析 2024年4月30日

 昨日、日本の祝日の流動性が低下している局面で投機筋の円売りが進み、USDJPYは午前中に一時160円台をつけました。その後、一挙に160円台に突入したことが為替介入への決断を促し、円買いの為替介入が行われ155円付近まで下落しました。公式には神田財務官はノーコメントとしていますが、複数回の介入があったように思われます。クロス円ではボラティリティが高まりましたが、急激な円安を否定する動きにとどまったため、方向性を転換するまでには到りませんでした。祝日明けとなる日本時間に本邦企業のドル手当ての動きがどの程度出てくるのか注目です。

 通貨相関からは、JPYの最弱通貨が継続し、AUD・NZDの強さが継続しています。GBPが堅調な動きを見せる一方で、USD・EURの弱さが目立つ展開となっています。クロス円は収束の動きを強めているため、再び発散のタイミングを待っていると思われます。昨日の動きでUSDJPYは160円を目先の上限と判断するようになったため、上方向への発散は難しいと思われ、USDの相対的な強さが低下していることが気になります。円買い介入に絡んでボラティリティが高まる懸念のあるJPYは見送り、EURの売りを軸に通貨選択したいと思います。

 強い通貨: AUD・NZD・GBP
 弱い通貨: JPY・EUR

 日足   : AUD>NZD>USD>GBP>EUR>CAD>JPY
 4時間足 : AUD>NZD・GBP>CAD>EUR>USD>JPY

 本日は、ユーロ圏の消費者物価指数に注目です。ECBによる6月の利下げ観測が継続しているため、今回の発表内容で利下げ観測の確度が高まるのか注目しています。また、オーストラリアの小売売上高、ドイツ・EU・カナダのGDP、中国のPMIにも注目です。関連するAUD・EUR・CADの動きには注視しておきたいと思います。
 今日から3日間、日本はゴールデンウィークの谷間となります。輸出関連企業の為替への対応が、どのように市場に影響するのか見極めたいと思います。

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