150円台に乗ったUSDJPYの行方は?!_2/14(水)

今日の環境分析 2024年2月14日

 昨日は、今週最大の注目材料だった米国の消費者物価指数が発表されました。前年同月比で+3.1%と前月比ではマイナスになったものの市場予想の+2.9%を上回る結果に、早期利下げ期待は大幅に後退しました。これをうけてUSDは急伸し、USDJPYは昨年11月以来の150円台に乗せました。6月の利下げ期待は持続しているものの、一部には利上げを予想する声すらも上がりました。一方で、3月のFOMCまでに雇用統計と消費者物価指数の発表が1回ずつあることから、3月利下げとの見方も残っています。また、英国の失業率の発表でGBPが急伸しました。このように、昨日はボラティリティの高い展開となり、期待していた発散の動きが始まりました。

 通貨相関からは、経済指標の発表を反映し、USD・GBPの強さが目立っています。NZDの強さも継続しています。対して、JPY・AUD・EURの弱さが目立つようになりました。久しぶりに強弱感が分かりやすくなってきたようなので、強弱関係から選択した通貨ぺアに注目したいと思います。ただし、一部の通貨ペアでは前回の抵抗帯を意識する動きがあるため、個々のチャート判断が欠かせない状況にあります。

 強い通貨: USD・GBP・NZD
 弱い通貨: JPY・EUR・AUD

 日足   : USD>CAD>GBP・NZD>AUD>EUR>JPY
 4時間足 : USD>GBP・NZD>AUD>EUR>CAD>JPY

 本日は、英国の消費者物価指数に注目です。昨日から動意づいているGBPの動きが加速するのか、反転するのか注視したいと思います。昨日の米国消費者物価指数をきっかけに、新たな動きが出てきています。欧州時間の反応に注目したいと思います。USDJPYは昨年高値の151円台を意識する一方で、円買い介入への警戒に注意したいと思います。米国の金利上昇で株式市場が急落したように、金利感応度が高まっています。日米間の中長期的な金融政策の方向性から判断して、USDJPYの上値は限定的と考えています。