今週はFOMC議事録公表に注目!_2/19(月)

今日の環境分析 2024年2月19日

 週末金曜日に発表された米国の生産者物価指数は、前月比+0.3%と市場予想の+0.1%を上回りました。すでに発表済みの消費者物価指数と同じ強い結果となり、米国経済の個人消費の底堅さを確認する結果となりました。日本では、日経平均株価が史上最高値の更新が迫ってきました。日経平均株価は構成銘柄の入れ替えが行われているため、最高値の更新にそれほど意味を持ちません。株価の上昇の背景には好調な企業業績や日銀副総裁によるゼロ金利解除後の金融緩和継続発言がありますが、年初からの急激な上昇に対する警戒感が必要な局面になっています。株価の動向にも注目したいと思います。また、週末に発表された報道の中で、2023年の中国への直接投資が30年ぶりの低水準となったことや、ロシアの反体制派のナワリヌイ氏の追悼の動きの広がりなど国際情勢の変化を与える材料と思われ警戒しています。

 通貨相関からは、マイナー通貨の強さ、メジャー通貨の弱さが顕著になってきました。なかでもNZDの強さが目立ちます。AUD・CADともに足元の動きの強さが確認されており、メジャー通貨との対比が際立っています。メジャー通貨内では大きな差異はありませんが、JPYの動きには注意しておきたいと思います。メジャー通貨の売りを軸とした通貨選択をしたいと思います。

 強い通貨: NZD・CAD
 弱い通貨: GBP・JPY

 日足   : NZD>CAD>USD>AUD>GBP>EUR>JPY
 4時間足 : NZD>AUD>CAD>EUR>JPY>USD>GBP


 今週は、水曜日(日本時間木曜日未明)に発表されるFOMC議事録公表に注目です。そのほか、火曜日のカナダの消費者物価指数、木曜日の欧米各国地域のPMIにも注目したいと思います。特にPMIに関しては速報性の高い指標となるので、個々のデータがEUR・USDへの影響は大きいと思われます。また、FRB高官の発言が複数予定されているため、その内容に注意したいと思います。
 本日は、主要な経済指標の発表はありません。米国とカナダが祝日のため金融市場は休場となるため、米国時間が閑散な展開が想定されます。また、中国が春節明けとなるため再開される市場の動向に注目です。