米消費者物価指数に警戒!_2/13(火)

今日の環境分析 2024年2月13日

 昨日は、重要な経済指標はなく、日本は休場であったことからボラティリティが低下し、極めて小動きに推移しました。本日の米国の消費者物価指数(CPI)の発表を前に様子見気分の強い展開でした。個々の通貨ペアでは収束の動きを強めており、発散に向けてのきっかけ待ちの状況です。

 通貨相関からは、マイナー通貨の強さ、メジャー通貨の弱さが目立ちます。なかでもJPYは上位足から下位足まで弱さが揃っています。USDは下位足での弱さが目立ち、EURの弱さも持続しています。GBPは前週までの動きから反落してきました。このようにすべてのメジャー通貨の弱い動きを見せていることから、方向感のつかみにくい状況が続いています。しかし、収束の度合いを強めていることから、経済指標に反応した動き出しを待ちたいと思います。USD・EUR・GBPの動きに警戒したいと思います。

 強い通貨: NZD・CAD
 弱い通貨: JPY

 日足   : CAD>USD>GBP・NZD>AUD>EUR>JPY
 4時間足 : NZD>AUD>CAD>EUR>GBP>USD>JPY

 本日は、米国の消費者物価指数が今週最大の注目材料となります。木曜日の小売売上高を含め、米国経済の重要要素となる個人消費の動向を確認することになります。CPIの内容次第では、一度は遠のいた早期利下げ観測の議論が高まると想定され、USDのボラティリティの高まりに警戒したいと思います。また、英国の失業率やドイツのZEW景況感調査にも注目です。ともに金融政策へ大きな影響を与える経済指標になると思われ、米国のCPIの発表前で様子見気分があっても注意しておきたいと思います。