ニュージーランドの政策金利に注意!_2/28(水)

今日の環境分析 2024年2月28日

 昨日は、日本の全国消費者物価指数が発表され、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比+2.0%となり、市場予想を上回ったものの3か月連続で伸び率が鈍化しました。この結果がJPYに影響を及ぼすことはなかったものの、足元で弱さが軽減される動きが高まっています。市場全般では、依然として低いボラティリティ水準にあり、方向感のつかみにくい展開が続いています。

 通貨相関からは、EUR・GBPの強さが持続しています。堅調だったNZDを含めマイナー通貨が軟調な展開になってきた結果、JPY・USDの相対的な強さが高まり、メジャー通貨全般の強さが顕著になってきました。EUR・GBPを軸にメジャー通貨の買い、マイナー通貨売りの通貨選択をしたいと思います。

 強い通貨: GBP・EUR
 弱い通貨: AUD・NZD・CAD

 日足   : NZD>EUR>USD>GBP>AUD>CAD>JPY
 4時間足 : GBP>EUR>JPY>USD>AUD>CAD>NZD

 本日は、ニュージーランドの政策金利の発表に注目です。市場予想は金利据え置きですが、利上げの可能性も否定できません。もし利上げすることになれば、時期的に遠のいたとはいえ先進国の利下げ機運に水を差す可能性が高まります。その場合、日本を除く主要国の高金利維持を背景とした金利差に注目したJPY売りの動きが強まると思わられ、警戒しています。またオーストラリアの消費者物価指数にも注目です。さらに米国のGDPの改定値にも注意したいと思います。通常、改定値ではサプライズがないため注目度は低いですが、このところの経済指標の内容からサプライズのある改定値になることも想定されるため、警戒しておきたいと思います。