今日の環境分析 2023年6月20日

 昨日は、週明けに加え、米国市場が祝日で金融市場が休場であったため、閑散な市場となりました。市場全般に小動きに推移し、ボラティリティも急低下しました。先週までで英国・スイスを除いた主要国・地域の金融政策が発表されたことで、思惑的な動きが減少し、金融政策の方向性を意識した展開が強まっています。多くのクロス円やドルストレート通貨には買いサインが発生していましたが、一部の通貨ペアは決済サインを確認できるようになりました。円やドルの弱さが一服してくる状況にあるように思われます。

 通貨相関からは、JPY・USDの弱さが継続しています。NZDも再び弱い通貨群に戻りました。AUDも強さが一服してきたような状況です。一方で、GBP・EUR・CADの強さが目立つようになり、金融政策の方向性をそのまま反映しているかのようです。これまで注目してきたAUD・NZDに強さに陰りが見えてきたため除外し、木曜日に金融政策の発表を控えるGBPの買いに継続して注目したいと思います。JPY・USDの売り姿勢に変更はありませんが、慎重に臨みたいと考えています。

 本日は、オーストラリアのRBA議事録公表に注目です。利上げ再開をしているRBAの今後の方向性を確認したいと思います。AUDの動きが鈍ってきていることから、トレンドの反転の可能性に警戒したいと思います。また、米国は3連休明けにあることや金融当局の発言が予定されていることから、米国時間のボラティリティに注意したいと思います。

今日の環境分析 2023年6月19日

 週末金曜日、日本銀行は金融政策を発表し、現状維持となる大規模緩和策を継続しました。サプライズはなく市場予想通りの展開となり、円安が進行しました。一般消費者の立場からみると最近の物価上昇は厳しく、インフレを強く意識している人が大勢だと思います。物価上振れが国民負担になっていると強く認識していると発言していますが、実際の金融政策には反映されているようには思えません。すぐに利上げをすることが難しくても、YCCの政策変更は次回への期待として残ります。期待度の高まりとともに円高への動きが強まることが予想されるため、目先の円安の動きが加速するようだと為替介入の前に政策変更を示唆する発言が効果的であると考えています。過度な円安進行を期待せず、JPYには慎重な姿勢で臨みたいと考えています。

 通貨相関からは、JPYの弱さが継続しています。日銀の金融政策に変更がなかったことから円売りに安心感を与えているようです。USDは、今回利上げを見送ったことで欧米金融当局の金融政策の違いから、欧州通貨対比での相対的な弱さが目立つ展開になっています。このため、JPYとUSDが最弱通貨になっているため、USDJPYの上値は限定的と考えています。今週は英国で政策金利の発表が予定されています。米国ではあと1-2回、EUでは2-3回の利上げが想定されているのに対し、英国では4-5回の利上げを予想する動きもあり、GBPの相対的な強さが顕著になってきています。AUD・NZDの堅調さも続いています。このため、GBPを軸にAUD・NZDの買い、JPY・USDの売りの通貨選択をしていきたいと思います。

 今週は、木曜日に英国とスイスで政策金利の発表が予定されています。ともに利上げ継続が予想されることから、GBPは堅調な展開が想定されます。水曜日と木曜日には米国議会においてFRB議長の議会証言が予定されています。金曜日には日本の全国消費者物価指数や欧米各国・地域のPMIの発表があり、警戒が必要な日となりそうです。本日は、米国が祝日で金融市場は休場となります。欧州時間の動きに注意したいと思います。

デイトレードの実績_2023年6月第2週

6月第2週は、9通貨ペアで+782.4pipsとなりました。21回トレードし、17勝4敗、勝率81.0%です。金曜日は、5月2日以来のマイナスとなりました。今週は、3回トレードを見送りました。

デイトレードのノウハウについてもチャートに掲載しました。また、見送り場面も表示するようにしました。この1時間足のチャートを見るだけで、判断することができます。ノウハウは個別コンサルティングにて提供しています。ご興味のある方は、お問合せください。

今日の環境分析 2023年6月16日

 昨日、ヨーロッパ中央銀行(ECB)は政策金利を発表しました。+0.25%の利上げを実施し、8会合連続の利上げとなりました。インフレの高止まりを懸念しており、ECB総裁は会見において利上げ終了を明確に否定しました。米国では前日にFOMCで年内2回の利上げを示唆しましたが、市場の判断は否定的と判断しUSDの上値を押さえました。USDJPYは一時141円台をつけましたが、その後反落しています。本日の日銀の金融政策は金融緩和継続が想定されていることから、USDとともにJPYも下落することとなり、クロス円・ドルストレート通貨が大きく変動しました。

 通貨相関からは、USDの弱さが継続しています。年内に1-2回の利上げの可能性はあるものの、年内で金融引締めの終了が明確となったことがUSDの弱さにつながっています。JPYの弱さも継続しており、本日の金融政策の発表において金融緩和策の変更はないとの判断になっています。AUD・NZDは堅調な展開となっており、来週に金融政策の発表を控えるGBPの堅調さも継続しています。JPYは本日の金融政策にサプライズの可能性は否定できないため、発表までは様子見したいと思います。USD売り、AUD・NZD・GBP買いのポジションで通貨選択をしたいと思います。

 本日は、日本銀行の金融政策が発表されます。今回は現状維持と想定されていますが、インフレ見通しの上方修正の可能性があり、その場合は次回に金融緩和策修正を見越した動きになるものと思われます。日銀総裁の会見において金融緩和策の修正にどこまで言及されるのか注目しています。内容次第では現状の円安の加速を否定することも想定したいと思います。逆に、まったくサプライズがなければ、円安が加速する可能性がある一方で、急激な円安は為替介入への警戒が強まるものと思われます。週明け月曜日は米国が祝日のため、週末のポジション整理の動きに注意したいと思います。

今日の環境分析 2023年6月15日

 本日、日本時間未明、米国FOMCでは金利の据え置きを決定しました。年内にあと2回の追加利上げの可能性を示唆し、ターミナル金利は0.5%引き上げられました。その後のFRB議長の会見では、今回の据え置き決定をスキップと呼ぶべきではないと発言し、次回以降の利上げの可能性は未定であることに言及しました。しかし、市場では次回7月のFOMCで利上げ、9月見送り、11月利上げとの見通しとなったため、USDは堅調な展開となりました。

 通貨相関からは、JPYの弱さが継続しているため、クロス円が堅調な展開となっています。しかし、USDは依然として上値の重たさを示しており、今回のFOMCの結果を受けてもUSDJPYは限定的と考えています。AUD・NZDの堅調さは継続しており、なかでも長く調整の続いたNZDの戻りの強さが目立っています。EURは堅調な動きを見せていますが、本日発表されるECBの政策金利の利上げを織り込みにいった動きと判断されます。次は来週22日に発表されるの英国の政策金利を見越した動きになるものと思われます。AUD・NZD・GBPを軸とした通貨選択を継続したいと思います。

 本日は、欧州中央銀行が政策金利を発表します。市場では、今回+0.25%の利上げを見込んでおり、これは織り込み済になっています。次回の利上げも大部分が市場で織り込まれているため、利上げ水準の想定外の拡大がない限りサプライズはないものと思われます。このため、ECB総裁のコメントにおいて、今後の金融政策の行方にどこまで言及するのか、その内容に注目が集まっています。内容次第では大きく反落する可能性もあるため、警戒したいと思います。その他では、オーストラリアの失業率、米国の小売売上高と新規失業保険申請件数に注目です。それぞれ、発表時には関連通貨が大きく変動する可能性が高いため、注意したいと思います。また、本日から明日まで日本銀行は金融政策決定会合を行い、明日の昼頃には日銀の政策金利の発表があります。サプライズはないと想定されていますが、JPYの弱さが継続しているため、反転の動きには警戒したいと思います。

今日の環境分析 2023年6月14日

 昨日発表された5月の米国の消費者物価指数は、前年同月比+4.0%となり、11か月連続で伸び率が鈍化しました。発表直後はUSDが売り込まれる局面がありましたが、徐々にUSDが回復しクロス円の強さが顕著になりました。

 通貨相関からは、JPYの弱さが顕著になりました。金曜日に日銀の政策決定会合を控えているものの、金融緩和姿勢に変化はないと想定されていることから、円売りの動きが強まってきたものと思われます。USDはJPYに対しては堅調ではあるものの、その他の通貨対比で弱さが継続しています。本日のFOMCにおいては利上げ見送りと市場では織り込んでいるものの、この弱さをみると十分に織り込んでいないのではないかと思われます。AUD・NZD・GBPの強さが堅調であることから、これら通貨を軸に通貨選択をしたいと思います。

 本日は、日本時間明日未明に発表されるFOMCの政策金利と声明に注目です。さらに、その後のFRB議長の記者会見により注目が集まっています。市場のコンセンサスは、今回利上げ見送り、次回利上げ再開との見通しとなっています。これを覆すようなコメントが出てくるのかに注目しています。米国のインフレ抑制は進んできている点や、金利上昇に伴う中小金融機関の経営不安の状況を考えると、金融引き締めに否定的なコメントが出る可能性もあります。こうした点から、本日はFOMCの発表を控え様子見気分が強まると思われ、発表後の市場の反応を待ちたいと思います。

今日の環境分析 2023年6月13日

 昨日は、重要な経済指標はなく、週初でもあることから落ち着いた展開となりました。本日以降の大きなイベントを前に様子見姿勢が強まっています。そうした中で、AUDの堅調さが目立つ展開となりました。現在、Mark’s Tradeのスイングポジションは、3通貨ペアを保有していますが、すべてAUD関連通貨になっています。

 通貨相関からは、そのAUDの強さが目立ち、NZDもつれ高する動きが出てきました。一方で、USDの弱さが継続しており、CADもつれ安の展開です。USDの弱さが目立つ結果、EUR・GBP・JPYの方向感がつかみにくい状況にあります。その中でGBPが金融引き締めの長期化観測が強いため、相対的な強さを維持しているように思います。GBP・AUDを軸に通貨選択をしたいと考えています。

 本日は米国の消費者物価指数が最大の注目材料です。明日(日本時間明後日未明)のFOMC政策金利は据え置き見通しが強まっていますが、消費者物価指数の内容次第ではドル高へのサプライズの可能性もあるため警戒したいと思います。また、GBPへの影響度の高い英国の失業率やBOE総裁の発言に注意したいと思います。

今日の環境分析 2023年6月12日

 週末金曜日は、今週の主要国の金融政策の発表を控え様子見気分が強まり、全般に小動きの推移となりました。個々の通貨ペアは徐々に収束感が強まってきており、今週相次いで発表される金融政策の内容を消化しながらトレンドの発生につながる動きになるものと思われます。

 通貨相関からは、JPYとUSDの弱さが目立ちます。ともに弱い通貨同士のUSDJPYは方向感のない展開が続いています。CADはUSDにつれた動きになっており、AUD・NZDは堅調な展開になっています。GBPは堅調な動きを継続しており、GBP系通貨の堅調さが目立ちます。GBP関連通貨に注目したいと思います。

 今週は、重要な経済指標の発表が続きます。特に、火曜日の米国の消費者物価指数、水曜日(日本時間木曜日未明)のFOMC政策金利、木曜日のECB政策金利、金曜日の日本銀行政策金利が注目です。非常に重要かつ市場インパクトが極めて高い指標となるので、週を通して警戒が必要です。これら以外にも、英国・オーストラリアの失業率、米国の生産者物価指数、米国・中国の小売売上高などが予定されており、注意しておきたいと思います。
 本日は、重要な指標の発表がないため、今週の様々な指標の発表を前に様子見姿勢を強めると思われます。オーストラリアは祝日のため、日本時間のAUDの値動きには注意したいと思います。

デイトレードの実績_2023年6月第1週

6月第1週は、9通貨ペアで+424.6pipsとなりました。16回トレードし、13勝3敗、勝率81.3%です。1回当たりの獲得pipsが低下しました。今週は、3回トレードを見送り、USDJPY・EURAUDはトレードしませんでした。

デイトレードのノウハウについてもチャートに掲載しました。また、見送り場面も表示するようにしました。この1時間足のチャートを見るだけで、判断することができます。ノウハウは個別コンサルティングにて提供しています。ご興味のある方は、お問合せください。