米FOMCでの利下げ方針が焦点!_5/1(水)

今日の環境分析 2024年5月1日

 昨日は、ユーロ圏の消費者物価指数では市場予想通りになり、6月の利下げ観測を強める結果となりました。ユーロ圏のGDPでは3期ぶりのプラス成長となりました。景況感が持ち直すとともにインフレの鈍化を確認することになりました。市場全般では、前日の大きなボラティリティから低下し、平均的な水準に戻ってきました。個別通貨の方向感が持続するのか様子見の状況にあります。

 通貨相関からは、再び、USDの強さが確認できるようになってきました。対して、JPY・NZD・CADの弱さが目立っています。USDJPYは為替介入後から再び戻りを見せています。160円を大きなフシと示したため、今後は160円手前での介入が想定されます。このため、クロス円に関してはトレードしずらい局面が続いています。USD対CADとJPY、GBP対EUR、AUD対NZDと、関係の深い通貨同士の強弱関係が鮮明になっています。強い通貨群と弱い通貨群の組み合わせで通貨選択をしたいと思います。

 強い通貨: USD・GBP・AUD
 弱い通貨: JPY・NZD・CAD

 日足   : USD>AUD>GBP>EUR>CAD>NZD>JPY
 4時間足 : USD>GBP>AUD>EUR>CAD>NZD>JPY

 本日は、米国の重要な経済指標が複数発表されます。最大の注目は、FOMC政策金利の発表と、その後に行われるFRB議長の記者会見です。金融政策自体に変更はないと思われますが、声明文や総裁会見において、今後の利下げ方針にどの程度言及するのかが焦点になっています。6月からの早期利下げ観測があった年初に対し、足元の米国経済の状況から年内の利下げ観測は大幅に後退しています。この状況をどのような表現をするのか、注意して確認したいと思います。内容次第でUSDは大きく動く可能性があるため、警戒が必要です。その前に発表されるISM製造業景況指数でもUSDは反応すると思われるので、方向性と強さに注目しています。また、ADP全米雇用報告とJOLTS求人数が発表されます。金曜日の雇用統計の発表を前に、労働環境の確認するために重要な指標になります。本日は、経済指標の発表時間の値動きに警戒しておきたいと思います。

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