今日の環境分析 2023年1月11日

昨日は、前日以上に小動きに推移しました。前日比で見て0.5%以内の変動になっており、明日の消費者物価指数の発表を前に様子見気分が強まっています。昨日発表された東京都区部の12月の消費者物価指数は前年同月比+4.0%の上昇となりましたが、JPYへの影響はみられませんでした。後日発表される全国の消費者物価指数は、傾向的に東京都の数値を上回っており、高い物価上昇を確認することになります。これが日本銀行の金融政策にどのような影響を与えるのか注目しています。昨日行われた、スウェーデン中央銀行主催のシンポジウムにおいてFRB議長の発言があり、その内容にタカ派発言がなかったことを米国株式市場は評価しました。米国金融当局は金融引き締めに慎重になってきたものと思われます。

通貨相関からは、USDの弱さが継続しています。しかし、JPYも弱いためUSDJPYには動きを見られません。USDの弱さは個々の通貨ペアへは顕著に波及しているとみるのが難しい状況にあります。それぞれが方向感のない動きになっており、明確なトレンドを判断することができません。明日の消費者物価指数の発表までは様子見気分が継続するものと思われます。

本日は、オーストラリアの小売売上高と消費者物価指数に注目です。このところAUDが堅調な動きを見せており、経済指標の内容次第では大きく加速する可能性も否定できません。発表後の値動きに注目したいと思います。明日の米国の消費者物価指数の発表を前に様子見気分が強まっていることから、流動性が低下しているのと同じ状況にあります。このような時には、ちょっとした内容でも値が飛ぶことがよくあります。警戒しつつも様子見で臨みたいと思います。

今日の環境分析 2023年1月10日

全般に方向感のない小動きの中、前週末に発表された米国の雇用統計やISM非製造業景況指数の結果を受けて、ドル安の動きが強まりました。前日比1%を超える変動はなかったものの、日中のボラティリティの高さは継続していることから、デイトレにはレンジ内の動きと限定すれば、トレードチャンスの多い相場と判断しています。

通貨相関からは、USDが最弱通貨になってきました。米国の足元の経済指標の状況から、次回の利上げは0.25%に圧縮されると見方が強まっており、金融引き締めのゴールが明確になりつつあります。同様の動きがCADにもみられます。ゴールの見えないEURとの対比が強まっています。今週の米国の消費者物価指数の発表を警戒しつつも、USD売りの動きが継続すると判断しています。

本日は、東京都の消費者物価指数が発表されます。全国の消費者物価指数の発表前に方向性が示唆されるため、日本の金融政策に影響を与える可能性があります。JPYの動きに注意しておきたいと思います。また、スウェーデン中央銀行主催のシンポジウムが開催され、主要国の中央銀行の総裁が出席しています。日銀総裁をはじめFRB議長などが出席しており、発言内容に注目されます。

今日の環境分析 2023年1月9日

先週末金曜日は、米国の雇用統計で賃金上昇率が市場予想を下回り、ISM非製造業景況指数は市場予想の55.0を大きく下回る49.6となりました。インフレが鈍化し景気減速との判断から長期金利は低下しました。EUの12月の消費者物価指数は、前年同月比+9.2%(11月+10.1%)と市場予想を下回り、2か月連続で上昇率が鈍化しました。これを受けて、USDの弱さからドルストレート通貨が大きく動きました。とはいえ、トレンドを確認することができない状況にあることから、今週からの展開に期待しています。

通貨相関からは、下位足ではマイナー通貨の強さとメジャー通貨の弱さが鮮明です。マイナー通貨の動きは徐々に上位足に波及してきています。日足と4時間足の方向感が連動する通貨が増えてきていることから、足元の動きの継続性を見ることができます。USDの売り・マイナー通貨の買いを軸に通貨選択をしていきたいと思います。

今週は、木曜日の米国の消費者物価指数が最大の注目です。その他、火曜日のスウェーデン中央銀行主催のシンポジウムが開催され、主要国の中央銀行総裁の発言が予定されています。水曜日にはオーストラリアの消費者物価指数・小売売上高に注目です。
本日は、日本が祝日のため日中は流動性の低い状況になると思います。しかし、雇用統計の発表明けであること、このところ流動性の低い局面に仕掛ける動きがみられることなどから、突発的な動きには警戒しておきたいと思います。今週の米国の消費者物価指数の発表に向けて、本格的な年明け相場が始まると期待しています。

デイトレードの実績_2023年1月第1週

1月第1週は、9通貨ペアで+1,055.9pipsと前年末を上回る高い水準となりました。14回トレードし、12勝2敗、勝率85.7%です。今週は、4回サインを見送りました。月曜日はトレードを行いませんでした。

デイトレードのノウハウについてもチャートに掲載しました。また、見送り場面も表示するようにしました。この1時間足のチャートを見るだけで、判断することができます。ノウハウは個別コンサルティングにて提供しています。ご興味のある方は、お問合せください。

今日の環境分析 2023年1月6日

昨日も、米国の労働統計の一つであるADP全国雇用者数は予想を上回り、労働市場の逼迫を確認する結果となり、金利先高観からUSDの強さにつながりました。ドルストレート通貨の一部にトレンドの発生を確認できるようになりました。この動きが継続するか否かは今晩の雇用統計の内容次第と思われます。前日のFOMCの議事録では2023年中の利下げとする発言がなかったように、金融引き締めのペースダウンは続いても、金融緩和への転換は当面なさそうな状況にあります。このため、米国金利の高止まりがUSDの強さを維持するように思われます。

通貨相関からは、USD・CADの強さが目立ち、JPYの弱さが目立ちます。NZDの弱さは継続しています。上位足から下位足までの方向感が統一しておらず、一部の通貨ペアを除き明確なトレンドを確認するのは難しい局面にあります。レンジ内で短期のトレンド部分を獲りに行くのがデイトレでは良さそうです。スイングでは一部の通貨ペアにトレンドの発生を確認しており、徐々にポジションを増やしてきています。

本日は、米国の雇用統計に注目です。連日発表されている労働関係の経済指標は、労働市場の逼迫を示しています。本日の雇用統計でも同様の内容であれば、金利先高観からUSDの戻りの動きに警戒したいと思います。また、雇用統計の後に発表されるISM非製造業景況指数にも注目しています。さらに、EUの消費者物価指数、カナダの失業率にも注意しておきたいと思います。

今日の環境分析 2023年1月5日

昨日発表されたISM製造業景況指数は、2か月連続で50割れと景気後退懸念が強まりました。一方で、公表されたFOMC議事要旨では、インフレは想定より根強い可能性が高く、2023年中の利下げを見込む発言はなかったとの判断でした。また、JOLTS求人数では予想を上回り労働市場の逼迫確認から金利先高観が出るなど、米国経済にとって判断しずらい内容でした。JPYは再び売りがかさみ、USDJPYは昨年来の下落からの反発が強まりました。全般に、クロス円通貨中心に大きく動きましたが、反発に過ぎずレンジ内の動きにとどまっています。新たなトレンドの確認にまでは至っていません。

通貨相関からは、4時間足と日足の方向感の違いが出ています。下位足ではJPYが最弱通貨になりました。足元の動きが日足に波及するのか、上位足の調整の位置づけなのか判断していきたいと思います。明日の米国の雇用統計を前に方向感をつかみにくい展開が続いています。その中で、NZDの弱さが明確となっており、一部の関連通貨にはトレンドの確認をすることができます。

本日は、米国でADP全国雇用報告が発表されます。明日の雇用統計の前に昨日のJOLTS求人数同様に労働市場の逼迫を確認するのか否か、逼迫を確認するのであれば金利先高観が一層強まり、短期的にはUSDの強さにつながると思われます。

今日の環境分析 2023年1月4日

昨日は、日本の祝日で流動性が低下している中、日本時間にUSDJPYが急落し昨年5月以来の水準となる129円台に入る局面がありました。欧州時間に入るとEURの急落やUSDの反発からEURUSDやGBPUSDなどの下落が目立ちました。その後は反発するなど、ボラティリティは高いものの方向感のない動きとなりました。トレンドの発生しにくい環境にあるためスイングトレードには適しませんが、レンジ内の動きと考えると限定的な利益を追求するのであればデイトレには最適な環境かもしれません。

通貨相関からは、JPYの強さが継続しています。USDも短期的には反発の動きから強さを回復しつつあります。反対にEURの短期的な弱さが目立ち、NZD・CADなども弱さが目立つようになりました。クロス円の売り、ドルストレートの買い、EUR関連通貨の売りに注目しています。

本日は、米国のISM製造業景況指数や12月開催分のFOMC議事録の公表があります。内容次第では、金利上昇の反転との判断がされて目先的に強い状況にあるUSDの反落につながる可能性もあります。USDの動きには注意したいと思います。

今日の環境分析 2023年1月3日

あけまして、おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

年末から年始にかけては、大きな動きはありませんでした。昨日は、ほとんどの金融市場が閉まっている中でFX市場は開場していましたが、クロス円が前年末からの動きを継続し、若干の下落が目立つ程度でした。スプレッドが大幅に乖離しているため、上下のブレの大きい値動きとなり、トレードには適さない環境になっていました。

通貨相関からは、上位足から下位足まで揃った動きになっています。JPYの強さが継続しています。日本はやっと金融緩和からの脱却が始まったばかりであることから、他の先進国の金融引き締めのペースの鈍化に伴い、JPYの相対的なモメンタムの強さを意識する年になりそうです。

今週は、水曜日に米国のISM製造業景況指数、木曜日未明のFOMC議事録公表、金曜日の米国の雇用統計に注目です。米国の金融引き締めのゴールを判断する材料として警戒したいと思います。本日は、日本とニュージーランドが祝日で金融市場は休場となります。しかし、朝8時時点で懸念していたスプレッドの拡大は見られないため、昨日とは違いデイトレにおいてはトレードチャンスが出てくるものと思われます。欧州時間の新年相場の展開に期待と思います。