今日の環境分析 2022年7月8日

英国ジョンソン首相の辞意表明を受けて、英国の政局安定を好感してGBPが上昇しました。EURの下落傾向が強まっていたところに出たニュースでしたので、EURGBPの大きな下落につながりました。ECBは今月の利上げを表明していますが、欧州経済の停滞懸念から、EURの弱さが際立っています。EURUSDの1.0のパリティ割れの可能性が高まっています。

通貨相関からは、USDとJPYの強さ、EURの弱さが継続しています。上位足から下位足までの方向感が揃っています。ともに強い通貨であるUSDJPYを除くクロス円やドルストレート通貨に注目しています。また、EURの弱さを軸とした通貨選択にも注目しています。

本日は、米国で雇用統計の発表があります。景気減速感を裏付ける内容になるのか注目しています。市場では、来週の消費者物価指数に注目が集まってきているため、大きな動きはなさそうに思います。また、カナダの失業率の発表にも注目です。日曜日には日本で参議院選挙が行われます。おそらく与党の過半数獲得となると思います。与党の安定政権が継続することを確認できるので、週明けから積極的な政策展開をしてくるのではないかと考えています。

(参考)上記内容を音声で確認されたい方はこちら。テスト的に作成してみました。継続するかどうかは未定です。

今日の環境分析 2022年7月7日


前日発表されたISM非製造業景況指数は、事前予想をわずかに上回ったものの、米国経済の一部に減速感を示唆する内容となりました。また、本日未明に発表されたFOMC議事録の内容では、次回7月の会合では0.5~0.75%の利上げが適切であろうと判断していました。新たな金融引き締め強化を示唆することはありませんでしたが、景気への配慮よりもインフレ抑制に重点を置いていることが確認できました。

通貨相関からは、EURの弱さとUSDの強さが目立ちます。EURは、このところじわじわと下落を続け、EURUSDの1.0水準が現実味を帯びてきました。欧州経済の景気減速懸念が強まっていることから、EURは調整色の強い展開になっています。EURとともにGBPも弱い状況にありますが、EURGBPの関係からEURの方が相対的な弱さを示しています。ドルストレートとユーロ関連通貨に注目です。

本日は、20:30に6月9日に開催されたECB理事会の議事要旨が発表されます。EURの方向性を強化するのか転換するのかに注目しています。

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今日の環境分析 2022年7月6日

昨日は、久しぶりに大きな動きとなりました。複数の通貨で1%を超える変動となりました。前日米国が祝日の関係から閑散な市場となっていた反動が出たと思われます。しかし、動き出しが欧州時間の開始時間からで、かつ短時間で大きなトレンドを形成する動きを見せたことから、単なる反動ではなくトレンドにつながる動きではないかと思います。日足でサインを確認するには到っていませんが、複数の通貨がミドルバンドを下抜けており、方向感が転換した可能性があります。

通貨相関からは、USDが最強になっています。また、JPYの強さも目立っています。このため、USDJPYを除いた多くのクロス円やドルストレートに動きが出てきています。EUR・GBPの弱さも目立っています。多くの通貨が短期足から上位足まで方向性が揃ってきており、やっとトレンドの発生が始まりそうな状況になってきました。

本日は、日本時間明日未明3時に発表されるFOMC議事録の公表内容に注目しています。多くは織り込み済の動きになっていますが、足元のUSDの動きにどう影響を与えるのかに警戒していきたいと思います。また、23時の米国ISM非製造業景況指数にも注目しています。より足元の米国経済の動向を把握する点で、本日限定でFOMC議事録公表よりも重要な指標になるかもしれません。

(参考)上記内容を音声で確認されたい方はこちら。テスト的に作成してみました。継続するかどうかは未定です。

今日の環境分析 2022年7月5日

昨日は、週初に加え米国が祝日であったため、閑散とした動きとなりました。方向感のない動きが強まり、トレンドの発生にはつながりませんでした。前日に確認できたクロス円通貨のサインは否定されました。短期足のトレンドも確認できない状況にあるため、レンジ局面としての色合いが強くなっています。

通貨相関からは、JPYの強さが継続しています。徐々に上位足に波及してきており、クロス円通貨の調整の動きは強まっていると思われます。また、USD・CADの強さ、EUR・GBP・AUDの弱さは継続しています。

本日は、13:30にオーストラリアの政策金利が発表されます。金融引き締め策が継続するかに注目ですが、他の先進国同様に景気後退懸念からの金融引き締め策のゴールを警戒する動きが出てきています。足元調整を強めているAUDの動きに注目しています。また、18:30のBOEの金融安定報告書の公表にも注目です。停滞懸念の強める英国経済の動向に注意したいと思います。

(参考)上記内容を音声で確認されたい方はこちら。テスト的に作成してみました。継続するかどうかは未定です。

今日の環境分析 2022年7月4日

先週末は、クロス円の下落が目立ちました。JPYの強さが戻ってきたことで、いくつかのクロス円通貨には売りサインが発生しました。これらの通貨ペアは、週足が調整波に入ってきたため、短期的な調整として日足の下落トレンドが発生したものと思われます。USDの強さは継続しているため、USDJPYは高値圏で方向感のない動きになってきています。

通貨相関からは、JPY・USD・CADの強さ、EUR・GBP・AUD・NZDの弱さが目立ち、2極化しているようにみえます。これら通貨の組み合わせに注目しています。通貨の強弱を考慮した通貨選択をすると、トレンドの発生している通貨ペアを見つけやすいと思います。

今週は、火曜日のオーストラリアの政策金利に注目しています。また、水曜日(日本時間木曜日未明)のFOMC議事要旨の内容に注目ですが、先週までの金融当局のコメントで市場は織り込み済と思われます。また、金曜日の雇用統計にも注目です。金融政策の方向性を確認していきたいと思います。
本日は、米国が独立記念日のため、金融市場は休場となります。

(参考)上記内容を音声で確認されたい方はこちら。テスト的に作成してみました。継続するかどうかは未定です。

2022年6月のパフォーマンス報告

6月は、月前半のみトレードを行いました。月後半は、トレンドの発生を確認できず、ポジションを保有しない状況が続きました。サインを確認する条件が揃った通貨ペアもいくつかありましたが、多くは前の高値・安値を直前に控えた状況にあったため、見送りの判断をしました。前月の反省がききました。この結果、通常月では損失につながったトレードを回避し、想定範囲内の勝率になることができました。

11勝2敗、勝率84.6%、平均収益204.3pips、保有日数5.5日、ペイオフレシオ7.475、プロフィットファクター41.11となりました。エントリーしたのは、第1週に集中していたため、複数通貨ペアを同時に保有しました。早々に評価益を確保できたので、エクスポージャーをコントロールして複数保有することができ、資金管理面からも問題にはなりませんでした。事前に複数ポジションを想定した上で、資金コントロールすることが大事になることを改めて痛感した月となりました。

スワップ一覧_2022/7/2(Axiory/BigBoss/XM/Titan)

本日から、HotForexと外為ファイネストを削除しました。

BigBossのUSDJPYに対するスワップ方針が変更されました。各社同様、ロングポジションのプラススワップ・ショートポジションのマイナススワップになりました。これで、FX会社間の裁定取引は不可能になりました。一方で、他社はスワップポイントが縮小する傾向にあります。

現状、EUR系通貨のショートポジションにプラススワップが目立っています。ウクライナ情勢の長期化に伴い、欧州経済の停滞を懸念するなか、ECBの金融引き締め策への警戒の動きにあると思われます。日本銀行の金融緩和策を継続していますが、世界の主要国が金融引き締め策を強めています。その度合いの変化がスワップポイントに細かに反映されていると思います。

スワップポイントは、各国のファンダメンタルズを反映しています。プラススワップポイントのポジションを参考にすると、通貨選択の際に優位に働くことが多々あるので注目してもらいたいと思います。

今日の環境分析 2022年7月1日

昨日は、月末・半期末を受けた動きは大きくは見られず、小動きに推移しました。方向感のない傾向は強まっています。現在、Mark’sTradeではすべての通貨ペアでサインは発生していません。これは、日足だけでなく4時間足にも同様の傾向がみられます。方向感がない動きにありますが、収束の動きが強まっているわけでもないので、すぐに発散に向かいトレンドが発生する状況にはありません。

通貨相関では、USD・CADの強さが目立ちます。またEUR・GBPは軟調な展開が続いています。このため、ドルストレート通貨を軸に見ておくべきと思われます、JPYは足元の動きが堅調になってきているため、USDJPYは高値付近で動きずらい展開が続いています。クロス円通貨全般に目先の天井は形成したと考えられるため、JPY高方向に注目していきたいと思います。

本日は、月初・週末であることから様子見気分は続くと思われます。カナダが祝日で休場となります。また、週明け月曜日は米国の独立記念日で金融市場は休場となることから、火曜日までは動きにくい状況にあると判断しています。ただし、本日23時に発表のISM製造業景況指数の内容次第では、大きく動きだす契機になる可能性は否定できないため警戒しておきたいと思います。

(参考)上記内容を音声で確認されたい方はこちら。テスト的に作成してみました。継続するかどうかは未定です。