今日の環境分析 2022年7月15日

USDJPYは、大幅に上昇し一時24年ぶりの139円台をつけました。140円台も通過点にしてしまうかのような勢いです。FRBは7月の利上げ幅を0.75%が基本としていますが、市場では1%の利上げ観測が強まっています。日本の金融緩和に変化がない以上、日米金利差は安心感のある材料としてUSDを買いやすい状況にあります。JPY以外の通貨に対してもUSDの強さが目立ちます。USD独歩高の状況が続いており、安易にUSDの逆張りが出来ない状況にあります。一昨日に発表された金融政策では、カナダは1%、ニュージーランドは0.5%の利上げを行いました。カナダが1%と大きく利上げしたことで、米国の1%利上げの可能性を高めたと思われます。逆に、ニュージーランドの0.5%の利上げを失望感すら持ってしまう市場に怖さを感じてしまいます。

通貨相関からは、USDの強さは依然として継続しています。CADは大幅利上げをしたことで材料出尽くし感から利益確定の動きを強めた模様で、下位足の調整の動きがみられます。これまで2強だったUSD・CADですが、昨日はUSDCADが大きく上昇し、USDの優位性を確認する結果となりました。ドルストレート通貨に注目しています。また、JPYの弱さが再び明確になってきているので、クロス円の動きにも注意したいと思います。

本日は、米国の小売売上高に注目です。インフレ警戒の動きが判断できるのか、金融引き締めの強化を裏付けるのか、USDの動きを左右することになると思います。