今日の環境分析 2022年7月11日

週末金曜日から日曜日にかけて、重要なイベントが多くありました。金曜日の安倍首相が殺害されたことは衝撃でした。為替市場では、アベノミクスの否定がされるのではと金融緩和からの脱局と読んだ投資家の円買いがありましたが、すぐに否定されました。米国の雇用統計は堅調な数字となりましたが、サプライズはありませんでした。市場は水曜日の消費者物価指数に目が向いています。日曜日の参議院選挙は与党自民党の圧勝となり、岸田政権の安定を確認しました。今後の積極的な政策展開が期待されます。アベノミクスを否定することはないと思いますが、金融政策に変化が生じてくるかに注目しています。

通貨相関からは、JPYが再び弱い動きとなり、クロス円通貨の堅調につながりました。しかし、クロス円通貨にトレンドの発生は確認できないため、依然として見送り姿勢を維持しています。EURの弱さが継続していることから、EURを軸とした通貨選択が良いと考えています。マイナー通貨が堅調であることからも、EURとAUD・CAD・NZDとの組み合わせに注目しています。

今週は、水曜日に注目です。今週の最大関心事である米国の消費者物価指数に加え、ニュージーランドとカナダで政策金利の発表があります。水曜日に向けて、USDは神経質な展開が想定されます。また、金曜日には米国小売売上高が発表されます。景気後退懸念を確認するのかどうか、金融引き締め策の強化がされるのか、など思惑が高まる展開になると思われます。

(参考)上記内容を音声で確認されたい方はこちら。テスト的に作成してみました。継続するかどうかは未定です。