今日の環境分析 2023年2月9日

昨日は、米国の金融当局の発言が相次ぎ、前日のFRB議長の発言内容と同様、金融引き締めの継続と早期の利下げを否定するものでした。来週に消費者物価指数の発表を控えていることから大きくは反応できませんが、昨年末からのドル高の調整を短期的には否定する動きがでています。全般には小動きに推移し、収束の度合いを強めています。Mark’s Tradeでは対象21通過中、日足でサインを確認できず、4時間足でも2通貨ペアにサインを確認できる状況にとどまっています。レンジ内の動きが続いており、レンジ脱却の動きを待ちたいと思います。

通貨相関からは、USDの強さが継続しています。また、GBP・JPYの強さも目立つようになってきました。EURやマイナー通貨が相対的に弱い状況にあります。しかし、この相関関係の元データでは日々、方向性に変化が生じています。これほど頻繁に変化が起きるのは珍しい現象にあるため、相関関係の信頼性は低下している可能性があります。また、変化が多く発生するということは、収束の度合いを強めている裏付けにもなります。収束からの発散の動きを待ちたいと思います。

本日は、重要度は低いですが、ドイツの消費者物価指数と英国BOE総裁の発言に注目です。欧州圏のインフレ状況の判断や英国の金融引き締めの行方など、金利への影響がある内容になる可能性があるので、注意しておきたいと思います。

今日の環境分析 2023年2月8日

昨日発表されたオーストラリアの政策金利は、予想通り+0.25%の引き上げとなりました。対中関係の改善が進んできていることから、回復しつつある中国経済の恩恵を受けると判断されAUDは堅調な展開になっています。注目されていたFRB議長の発言は、FOMCの際の内容と変わりなく金融引き締めの継続を示唆しました。先週末の予想外に好調だった雇用統計の結果を受けて、慎重姿勢を強めた感もあります。

通貨相関からは、NZDの弱さが目立ちます。特にAUDの強さと関連してAUDNZDの堅調な展開がみられます。USDの強さは継続しているものの、上位足への波及効果が減退してきています。雇用統計の発表を受けてUSDの強さは一時的なものと判断する可能性が高まってきました。全般に、方向感をつかみづらい展開になっており、前日に確認されていた下位足のトレンドはことごとく否定される動きになりました。当面は様子見したいと思います。

本日は、主だった経済指標の発表はありません。米国の金融当局の発言が複数予定されていますが、前日のFRB議長の発言を大きく否定する内容は期待しづらいことから、発言自体に影響を受けることは少ないと考えています。市場に影響を与える要因が少ないため、足元の気迷いな展開が継続するものと思われます。明確なトレンドの発生を待ちたい状況です。

2023年1月の運用実績

1月は、877.3pipsと平均的な収益状況となりました。12月に続きエントリー回数が少なく、大きな収益を得るトレードはできませんでした。Mark2のサインが1回発生し、短時間(当日中)に大きく収益を上げることができました。

10勝1敗、勝率90.9%、平均収益79.8pips、保有日数3.5日、ペイオフレシオ2.939、プロフィットファクター29.39となりました。

今日の環境分析 2023年2月7日

昨日は、前週末の米国雇用統計の好調な結果を受けて、USDが堅調な動きが継続しました。また、日銀総裁の後任に副総裁を打診しているとの報道から、一部に金融緩和が継続するとの判断からJPYが売られました。この結果、USDJPYは1%を超える上昇となりました。しかし、それ以外の通貨は小動きに推移しました。

通貨相関からは、USDの強さが持続し、JPYの弱さが目立っています。また、EURの堅調さも目立ちます。徐々に上位足から下位足までの方向感が揃う動きになってきています。下位足では多くの通貨ペアでトレンドの確認ができるため、日足に波及してくるのか注目しています。

本日は、オーストラリアの政策金利が発表されます。利上げペースは減退しているものの、利上げ継続方針に変化はないため、堅調な展開が想定されます。米国時間には、カナダと米国の金融当局の発言が続きます。金融引き締めのゴールについての言及があるのか否かに注目しています。

今日の環境分析 2023年2月6日

先週末に発表された米国の雇用統計は、雇用者数の増加や失業率の低下など、予想を上回る堅調な数字となり、労働市場の底堅さを確認する結果となりました。これを受けて、FRBの早期利下げ期待が後退し、USDの反発につながりました。USDJPYでは前日比2%近く上昇するなど、雇用統計の発表後に多くの通貨ペアが大きく動きました。通貨ペアごとに、レンジ内の動きとトレンドの加速と違いが出てきています。

通貨相関からは、週末の雇用統計後の動きでUSDの弱さが払拭されてきました。GBP・NZDの弱さは継続しています。方向感を判断するのが難しい状況にあります。週明けの動きを注視していきたいと思います。

今週は、火曜日にオーストラリアの政策金利が発表されます。足元の弱い動きが継続するのか否か、注意しておきたいと思います。週を通して各国の金融当局の発言が予定されています。先週の金融政策が発表された後だけに、今後の金融政策を示唆する内容があれば、大きな反応が予想されるため警戒が必要です。本日は、先週末の雇用統計の結果を受けて、各国市場でどのように消化していくのか、トレンドの転換を確認しに行くのか、方向性に注意したいと思います。

デイトレードの実績_2023年2月第1週

2月第1週は、9通貨ペアで+584.7pipsとなりました。14回トレードし、12勝2敗、勝率85.7%です。今週は、木曜日、EURJPYはトレードを行いませんでした。また、7回トレードを見送りました。サインが発生したものの、見送り条件に合致したものに加え、重要な経済指標の発表直前のものも見送っています。

デイトレードのノウハウについてもチャートに掲載しました。また、見送り場面も表示するようにしました。この1時間足のチャートを見るだけで、判断することができます。ノウハウは個別コンサルティングにて提供しています。ご興味のある方は、お問合せください。

今日の環境分析 2023年2月3日

昨日は、英国と欧州で政策金利が発表されました。BOEは10会合連続の引き上げで政策金利は4%となり、引き上げ幅は2会合連続の+0.5%でした。インフレ鈍化の見通しを表明しました。ECBでは5会合連続の引き上げで3%となり、引き上げ幅は2会合連続の+0.5%でした。総裁会見では3月も+0.5%引き上げ予定を表明しました。しかし、ともにインフレ鎮静化の見通しから、GBP・EURともに下落しました。米国に比べ遅れますが、金融引き締めのゴールが見えてきた点が大きいと思われます。逆に、これから金融引き締めの始まる可能性の高い日本との比較から、JPYの相対的な強さが一段と強まるものと思われます。

通貨相関からは、JPYの強さが戻ってきました。USDの弱さは継続しています。EURは利上げ余地の大きさからGBP対比での強さが目立つようになってきました。マイナー通貨の方向性は相対的に中立を維持しています。クロス円・ドルストレート中心に通貨選択をしたいと思います。

本日は、米国の雇用統計が最大の注目です。インフレ鈍化の方向に沿った内容が予想されます。また、ISM非製造業景況指数にも注目です。雇用統計と合わせて、今後の金融引き締めの度合いを決める材料となりうるので警戒が必要です。今回は、大きなサプライズは想定していませんが、USD安トレンドは維持するものと考えています。

今日の環境分析 2023年2月2日

本日未明に発表された米国のFOMCにおいて、事前予想通りの+0.25%の利上げが発表されました。発表前にUSDJPYは下落、EURUSDは上昇していました。利上げ発表後、予想通りの結果に、USDは一時的に買い戻しの動きがみられましたが、すぐに発表前の方向に戻りました。FRB議長の記者会見においては、インフレが下がるまで利上げを続けると発言し、一部にある利下げ期待を一蹴しました。FOMC前に発表された米国のISM製造業景況指数は、47.4と事前予想の48を下回り、3か月連続50割れとなりました。景気後退リスクとインフレ抑制のバランスをとった金融政策の今後の方向に注目です。

通貨相関からは、USDの弱さが継続しています。FOMCを通過したことで、USDの方向性は強固になったものと思われます。また、JPY・EURの強さ、GBPの弱さを確認することができます。メジャー通貨の強弱感が明確になってきたため、マイナー通貨の方向性が相対的に中立になってきました。本日のECBとBOEの金融政策待ちのため動きにくい展開ですが、発表後にはその内容の方向性が強まると思われます。

本日は、英国と欧州の金融政策が発表されます。BOEの利上げ幅は、0.5%か0.25%と予想が交錯しています。一方、ECBの利上げ幅は0.5%と予想されています。このため、EUR高の動きが強まるものと思われます。金融政策発表後の総裁会見の内容にも注目しておきたいと思います。EURGBPの関係からもECBの利上げ姿勢の強さを反映しています。金融引き締めのゴールが見えてきたUSDと引締め継続が予想されるEURとの関係から、EURUSDの動きには警戒しておきたいと思います。