今日の環境分析 2023年2月15日

昨日発表された米国の1月の消費者物価指数は、前年同月比で+6.4%と12月よりも伸び率が鈍化したものの、予想を上回る数値となりました。金融引締めのゴールが近づいているものの、インフレの長期化を示唆する結果となりました。これを受けて、USDは変動したものの従来のような大きな動きにはつながりませんでした。全般では、大きな動きは見られないものの、徐々にボラティリティの高まりがみられます。4時間足ではトレンドの確認できる通貨ペアが出てきていることから、徐々に日足ベースのトレンドの確認につながるものと思われます。

通貨相関からは、JPY・EURの弱さ、CAD・AUDの強さが目立ちます。USDは徐々に強さがみられるようになってきました。各通貨ともに日足と4時間足の方向性が連動していることから、足元の動きの継続性が期待されます。強弱感が徐々に明確になりつつあるため、強い通貨と弱い通貨の組み合わせで通貨選択をしていきたいと思います。

本日は、英国の消費者物価指数と米国の小売売上高に注目です。GBPがEUR対比で強さを見せてきており、本日の消費者物価指数の内容がインフレ高止まりを確認するものであれば、GBPの強さが高まることが想定されます。また、米国の小売売上高の内容次第では景気停滞懸念から金利低下の可能性も否定できないため、USDの動きにも注意したいと思います。