今日の環境分析 2023年2月10日

昨日は、日中に突然流れた日銀総裁の後任人事に関するニュースで、短時間でクロス円が大きな変動を起こしました。今後も日銀総裁の正式決定までは、こうしたニュースに反応する局面が突発的に発生する可能性が想定されます。全般に、日中のボラティリティは高まっていますが、終値ベースでは小動きに推移しています。このため、方向感の乏しさは継続しています。レンジ内の動きと割り切り、スイングトレードは見送りが継続しています。デイトレでは、トレードチャンスが少ないものの、レンジ内と割り切ったトレードを継続しています。

通貨相関からは、再び、USDの弱さが目立ってきました。AUD・JPYの強さも回復してきました。日足と4時間足とで通貨強弱の違いが目立つことから、方向感を探るのが難しい状況です。目先的には通貨単位ではなく、通貨ペア固有の動きに注目した通貨選択が良さそうです。

本日は、オーストラリアのRBAの四半期金融報告に注目です。堅調なAUDの行方を判断していきたいと思います。英国のGDPやカナダの失業率に注目です。なかでもカナダの失業率は、先週の米国の雇用統計との比較からも注目です。米国大陸として労働市場が逼迫しているのか、米国に限定されているのか、北米の労働市場の動向を探るうえで重要です。カナダの労働市場が逼迫しているようであると、金融引き締め減速のトップランナーであるカナダの利下げ開始時期が先延ばしになると判断されるため、足元弱い動きにあるCADの反発につながる可能性も否定できません。