今日の環境分析 2024年1月9日

 昨日は、先週末の米国の雇用統計やISM非製造業景況指数の好悪材料を受けて、欧州市場でどのような反応をするのか注目していましたが、大きな動きは見られませんでした。市場全般にボラティリティが低下し、小動きに推移しました。年初からの反動の調整の動きが続いている模様です。方向感のつかめない展開となっており、木曜日に発表される米国の消費者物価指数の結果を待っているかのようです。

 通貨相関からは、JPYの弱さが継続している一方、EUR・GBPの強さが目立つ展開になっています。EUR・GBPに関しては昨年来の調整の反動の動きになっており、上位足に波及してくるのかに注目しています。ドルストレート通貨に続き、クロス円通貨も収束の動きを強めていることから、この先の発散のきっかけを待ちたいと思います。短期的には、EUR・GBPに注目しています。

 強い通貨:NZD・GBP
 弱い通貨:USD・JPY

 日足   : NZD>AUD>EUR>CAD>GBP>JPY>USD
 4時間足 : GBP>EUR>NZD>CAD>USD>AUD>JPY

 本日は、東京都区部の消費者物価指数やオーストラリアの小売売上高に注目です。ともに午前中に発表されるため、日本時間からJPYやAUD関連通貨の値動きには注意しておきたいと思います。特に、東京都区部の消費者物価指数に注目しています。今回の能登半島の災害を受けて日本の金融政策変更時期の前倒しが遠のいていますが、消費者物価指数の内容次第ではインフレ警戒から再び金融政策変更時期に注目される可能性を低いながらも想定しています。