今日の環境分析 2024年1月3日

 昨日は、一部にポジション調整の動きがみられるなど、方向感のつかみにくい展開が続いています。その中で、米国金利の上昇を背景としたUSDの上昇が目立ちました。今回の地震規模の大きさが判明するにつれて日本経済への影響懸念から、利上げ時期が遅れるのではないかとの見解が強まりました。これを受けてUSDJPYは上昇しました。しかし、こうした動きは短期的な動きに過ぎないと考えています。今週の米国の重要な経済指標の内容に注目度が高まっています。

 通貨相関からは、JPYの強さが継続しています。これまで堅調さを維持してきたNZDが反落し、対するAUDの優位性が高まってきました。USDは米国金利の上昇を受けて堅調な展開となっており、JPYを除くメジャー通貨対比の強さが顕著になっています。JPY・USDの買い、EUR・GBPの売りを軸にした通貨選択をしたいと思います。

 強い通貨:JPY・AUD
 弱い通貨:EUR・GBP

 日足   : JPY>AUD>CAD>NZD>EUR>USD>GBP
 4時間足 : JPY>USD>CAD>AUD>NZD>GBP>EUR

 本日は、米国のISM製造業景況指数とFOMCの議事録公表に注目です。ISM製造業景況指数は景気の分岐点とされる50割れが続いており、その水準は米国の金融政策に影響を及ぼすと思われるため注視しています。また、FOMCの議事録では利下げ開始時期に関する議論があったのか、その内容に注目しています。内容次第では、昨日上昇した米国金利の水準訂正につながる可能性があるため、警戒したいと思います。本日も日本は休場のため、日本時間はAUD関連通貨の動向に注意したいと思います。