昨日は、久しぶりに落ち着いた展開となりました。前日比で1%を超える変動は1通貨ぺアにとどまりました。しかし、クロス円を中心に日中のボラティリティは高い状況となりました。なかでも日本時間のクロス円は大きく動きました。UBSによるクレディ・スイスの買収、主要中央銀行6行によるUSDの資金供給など、金融システム不安を落ち着かせる効果はあった模様です。
通貨相関からは、USD・CADの弱さが継続しています。クレディ・スイスの件が落ち着いたことで、金融引き締めを継続しているEURの相対的な強さが戻ってきました。EUR以上に強い状況にあるのがGBPです。月足を除いた時間足で上位を占めてきました。JPYは、ボラティリティの高さで表されているように反落局面が発生しています。下位足では弱含む展開となりましたが、GBPとともに強いグループにあります。強いJPY・GBPと弱いUSD・CADを組み合わせた通貨選択をしたいと思います。
本日は、日本は祝日のため日本時間は落ち着いた展開になると思われますが、9時30分に発表されるオーストラリアRBAの議事録公表の内容次第ではAUDの動きに注意する必要がありそうです。21時30分のカナダの消費者物価指数にも注目しています。カナダの金融政策の行方を判断する重要な指標と考えています。翌日に米国FOMCの政策金利の発表を控えているため、大きくは動きにくく様子見の展開を想定しています。