今日の環境分析 2023年7月26日

 昨日発表された米国の消費者信頼感指数は、2年ぶりの高水準となりました。NYダウが連騰するなど株式市場は上昇しており米国経済の堅調さがみられます。一方、ドイツの7月のIFO景況指数は予想を下回り、ドイツ経済の停滞が見られます。明日に予定されているECBの政策金利の利上げ方針に変更はないと思いますが、昨日のPMIの悪化と併せて、今後のECBの金融政策に大きな影響を与える結果となったと考えられます。市場全般には、本日以降の日米欧の金融政策の発表を控えて様子見気分が強く、ボラティリティも低下しています。

 通貨相関からは、EURの弱さが際立っており、EURGBPの下落基調が強まった結果、GBPの相対的な強さを確認することができます。JPY・USDともに弱い通貨に位置しており、GBPを除くメジャー通貨が軟調な展開になっています。対して、マイナー通貨の堅調な展開が続いていることから、これら通貨とGBPの買いを軸にした通貨選択をしていきたいと思います。

 本日は、明日未明のFOMCの政策金利が最大の注目です。前回の見送りから+0.25%の利上げとなる可能性が高いため、利上げ水準自体にはサプライズはないと思います。その後のFRB議長の記者会見において、どの程度タカ派発言をするのかに注目が集まっています。年内の追加利上げの可能性に言及した際、どのような表現をするのかタカ派度合いを探る動きになりそうです。また、オーストラリアの消費者物価指数に注目です。足元堅調な動きを見せているAUDの動きに注意したいと思います。