今日の環境分析 2023年7月14日

 昨日発表された米国の6月の生産者物価指数は、前年同月比+0.1%と市場予想の+0.4%を下回りました。前日の消費者物価指数に続き伸び率が鈍化しており、インフレの鎮静化が意識されてきました。年内2回の利上げは困難との判断からドル売りの動きが強まり、USDJPYは138円割れが目前になってきました。ドル安の動きの加速から関連通貨は大きく下落しています。

 通貨相関からは、USDの弱さが継続しており、つれてCADの弱さも目立つ展開になってきています。JPYの強さは継続しており、AUD・NZDは反発の動きが見られます。逆にEUR・GBPが弱含む展開になってきていますが、この足元の動きが継続するのか単なる調整なのか、見極めていきたいと思います。本日もUSDの売りを軸に通貨選択を考えたいと思います。

 本日は、ミシガン大学の消費者信頼感指数の発表がありますが、市場インパクトは少ないと考えています。ニュージーランドが祝日のため、NZDの値動きには注意をしたいと思います。また、週明け月曜日は日本が祝日となるため、今週下落を続けているUSDJPYのポジション調整が起こる可能性が高いと考えています。このため、クロス円通貨の値動きには警戒したいと思います。