今日の環境分析 2023年7月7日

 昨日発表されたADP全米雇用報告では、市場予想の2倍となる大幅な増加を示しました。ISM非製造業景況指数は、前月比+3.6の53.9と市場予想を上回り、6か月連続で50を上回る結果となりました。米国経済の停滞を否定する結果となり、年内2回の利上げを容認する内容でした。しかし、これを受けてUSDが上昇するわけでもなく、逆にUSDは軟調な展開になっています。Mark’s Tradeの日足では、トレンドの転換を示唆するMark2のサインが複数の通貨ペアで確認できます。昨日はEURJPYにサインが出ていました。本日も1通貨にサインの発生が確認できます。ようやくトレンドの始まりを確認できそうです。

 通貨相関からは、JPYの反発の動きが目立ち、NZDの強さが継続しています。GBPも堅調な展開が続いています。CAD・AUDの弱さが顕著となり関連通貨の下落が目立ち、4時間足では多くの通貨ぺアでトレンドの確認ができます。JPY・NZD・GBPの強さ、AUD・CADの弱さが極端に出ています。このため、USD・EURは中立的な位置づけになっていますが、弱い通貨群にあると判断しています。GBP・JPYの買いを軸に通貨選択をしたいと思います。

 本日は、米国の雇用統計に注目です。昨日発表された労働統計は堅調だったことから、本日の雇用統計も堅調な数字が予想されます。逆に、悪化傾向の内容だった場合、サプライズでのUSD売りの動きが強まると思われます。米国の雇用統計と同時刻に発表されるカナダの失業率にも注目です。このところ、CADの弱さが顕著となっていることから、この動きが加速するのか反転するのか注目です。このほか、BOE総裁とECB総裁の発言にも注意しておきたいと思います。