週末金曜日に発表された米国のISM非製造業景況指数は、前月比微減となったものの事前予想を上回りました。雇用関係の伸びが大きく、雇用逼迫の状況を再確認することになりました。市場全般では、小動きに推移しており、方向感のない展開が続いています。Mark’s Tradeでは、スイングトレードでサインを確認することができず、デイトレードでも前日に続きトレードチャンスの少ない状況となりました。今週の重要指標の発表の前に、収束の動きを強めているように思います。
通貨相関からは、JPYの弱さが継続しています。USDは反落し、上位足と下位足の方向感の違いが顕著になっています。同様の動きがNZDやGBPにもみられます。方向感が揃っていないため、通貨選択の難しい局面が続いています。今週の重要イベントを経過するごとに、方向感が固まってくるものと考えています。方向感が明確になるまでは見送りたいと思います。
今週は、重要な経済指標が続くため、ボラティリティの高い展開を想定しています。火曜日にオーストラリア、水曜日にカナダ、金曜日に日本の政策金利が発表されます。火曜日と水曜日にはFRB議長の議会証言、金曜日に米国の雇用統計の発表があります。すべて市場インパクトの大きいイベントとなるので、発表時の値動きに警戒したいと思います。特に火曜日の米国議会上院におけるFRB議長の発言は、次回のFOMCにおける金融政策を示唆するものになるので注目しています。また金曜日は、現日銀総裁の最後の金融政策決定会合となります。現状維持の方針になると予想していますが、サプライズの発表にも警戒しておきたいと思います。また金曜日の夜には米国の雇用統計が発表されます。2月に続き好調な数字であると、次回のFOMCにおける利上げ幅が従来予想の0.25%から0.5%になる可能性が高まるとともに、利上げ継続長期化の懸念が高まります。USDの動きに注意したいと思います。
本日の経済指標は、今週の重要な指標に比べるとインパクトの低いものになります。明日以降の重要指標を前に、思惑的な動きが発生する可能性が高く、急激な市場変動には警戒しておきたいと思います。
来週から米国は夏時間に変更となります。1時間前倒しになるので注意が必要です。また、欧州の夏時間は26日からになります。