今日の環境分析 2022年5月9日

先週末に発表された米国の雇用統計は堅調な数字となりました。しかし、事前予想とのサプライズがなかったことで、大きな動きにはなりませんでした。また、GBPの弱さが継続していますが、英国統一地方選挙で与党の敗北が決定的になったことで、弱さが加速する可能性が高まってきました。

通貨相関でも、GBPが最弱通貨になっており、AUD・CAD・NZDも弱さが目立つようになってきました。一方、EUR・USD・JPYの強さが継続しています。これら通貨の組み合わせに注目していきたいと思います。

今週は、水曜日に米国の消費者物価指数に注目です。米国のインフレ状況を把握するうえで、最も重要な指標と言えます。これを除けば、金融政策の発表などはなく、分かりやすい展開を想定しています。レンジの動きが続いていますが、徐々にトレンドの発生を待ちたいと思います。

2022年4月のパフォーマンス報告

4月は、前月に予想した通り、月間目標に及ばない結果となってしまいました。2~3月の大きなトレンドの反動で、月初に連敗となりました。その後は、月後半に収益を回復しましたが、いくつかのダマシ局面の損失が大きくなりました。大きな陽線・陰線でのサインが発生した場合の対応に注意すべきでした。

11勝16敗、勝率40.7%、平均収益11.9pips、保有日数4.1日、ペイオフレシオ1.949、プロフィットファクター1.34となりました。月間でプラス収益になっているものの、勝率・平均収益ともに不満足な結果となりました。注意すべきエントリーポイントで、通常通りのエントリーをした結果、大きな損失につながるトレードがありました。再度、エントリーポイントの厳選を図っていきたいと思います。

スワップ一覧_2022/5/7(Axiory/BigBoss/XM/Titan/HotForex/外為ファイネスト)

今週は、オーストラリア、英国、米国と政策金利の発表があり、それぞれ利上げの発表がありました。スワップポイントは、これを受けての直接的な変化は見られませんでした。EUR系通貨にマイナススワップが多くなっており、なかでもEURNZDのロングポジションのマイナス幅の大きさが目立っています。

全般に、二けたのマイナス・スワップポイントが目立ちだしており、スイングトレードにとってはポジション構築の際のFX会社の選択に注意が必要です。

今日の環境分析 2022年5月6日

昨日は、未明のFRB議長の.75%の利上げには消極的とのコメントに対する過剰な反応がはがれ、大きな反動となりました。米国の金融引き締め政策の継続性を確認する動きとなりました。英国では連続利上げを発表しましたが、GBPは急落しました。全般に、1%を超える変動となり、方向性をつかみにくい展開が続いています。

米国の金融政策の継続性を確認したものの、USDの動きは落ち着いた動きになっています。一方で、日銀の金融緩和政策継続をうけてJPYの弱さは継続しています。EURGBPやAUDNZDにトレンド発生が確認できており、近隣国・地域の強弱が明確に表れています。しかし、JPY・GBP・NZDの弱さとその他通貨の強さになっていますが、一部通貨ペアを除けば明確にトレンドを確認するには到っていません。

本日は、米国の雇用統計に注目です。全般にボラティリティの高い局面が続いているため、方向感を間違えないようにしていきたいと思います。

今日の環境分析 2022年5月5日

昨日は、東京時間には閑散とした動きでしたが、今日未明のFOMCの金融政策発表とFRB議長の会見を機に大きく動きました。一部に予想されていた0.75%利上げには消極的な方針となったため、買われていたUSDが大きく売られ、NY株式市場は急騰しました。また、前日に利上げを発表したAUDの堅調さが目立ち、AUDUSDは2%を超える上昇となりました。

最強通貨だったUSDの動きに陰りが見えてきたことで、通貨相関には変化が見えてきました。JPYとGBPの弱さは継続し、AUDの強さが目立っています。AUDを軸に通貨選択をするのが良さそうです。

本日は、英国BOEの金融政策が発表されます。GBPは弱さが継続するのか、反転するのか注意したいと思います。USD・AUDの動きを受けて、短期足ではトレンドの初動が確認できます。トレンドが継続するのか、上位足に波及するのか、今日の動きに注目です。

今日の環境分析 2022年5月4日

昨日は、オーストラリアRBAが予想外の利上げ水準を発表し、AUDは大きく動く局面がありましたが長続きはしませんでした。全般に、明日未明の米国FOMCの政策金利発表を前に様子見の動きが続いています。

方向感の乏しい展開になっており、トレンドの確認できる通貨ペアが見当たりません。今週は重要な経済指標の発表が集中しているため、個々の指標の動向に振らされる展開が想定されます。

本日は、オーストラリアの小売売上高、米国のISM非製造業景況指数の動向に注目です。明日未明発表のFOMC政策金金利を前に、様子見姿勢で臨みたいと思います。

今日の環境分析 2022年5月3日

USDの強さは継続していますが、明日(日本時間で明後日未明)のFOMCを前に方向感の乏しい動きになっています。足元の米国経済の状況を受けて、金融政策の動向に注目されます。

通貨相関では、USDに加えCADの強さが継続しています。足元、NZDの弱さが目立ってきました。JPYの弱さは足元少しずつ減ってきています。上位足から下位足まで方向感は揃っているものの、下位足の動きの変化に警戒していきたいと思います。

本日は、日本は休日のため通常なら東京時間は落ち着いた動きと思いますが、13:30のオーストラリアRBAの政策金利の発表を契機に大きな動きが想定されます。目先、調整をしているAUDの方向性に注意しておきたいと思います。

今日の環境分析 2022年5月2日

5月に入りました。先週末はNY株式市場で大きく下落し、週明けの東京市場にも大きな影響を与えそうです。日本はゴールデンウィークの休日の谷間ですが、ボラティリティの高い展開が想定されます。USDJPYは129円台で推移していますが、再び、130円台乗せや反落の動きに警戒しておく必要があると思います。

今週は、火曜日にオーストラリア、水曜日(日本時間は木曜日未明)に米国、木曜日に英国の金融政策が発表されます。また、金曜日には米国雇用統計の発表があります。その他、各国の重要な経済指標の発表が多くなっています。ここまでマクロ要因が多く集まる週は珍しいため、経済指標を想定した思惑的な動きが強まると思います。方向性さえ間違えなければ、ボラティリティの高さを利用したトレードに適した環境になると考えています。

通貨相関では、USDの強さが継続しているためドルストレート通貨に注目しています。JPYの弱さは継続していますが、日本機関投資家不在の今週は荒れる展開が想定されるため、クロス円には慎重に臨みたいと考えています。

本日は、英国が祝日で休場のため、米国時間の動きに警戒したいと思います。23時に米国ISM製造業景況指数が発表されます。週半ばのFOMC政策金利発表や週末の米国雇用統計に向け、方向感が強まる可能性が高いと思われ、警戒しておきたいと思います。