今週は重要な経済指標が目白押し!_3/18(月)

今日の環境分析 2024年3月18日

 週末金曜日は、米国で発表されたニューヨーク連銀景気指数は悪化し、ミシガン大学消費者信頼感指数はわずかに低下しました。消費者心理は安定していると判断されました。土曜日の日本経済新聞は、今日から明日にかけて開催される日本銀行の金融政策決定会合において、マイナス金利を解除すると報道しました。春闘の賃上げが好調であったことが、日銀の金融政策変更の後押しになった模様です。イールド・カーブ・コントロールの撤廃もとなると、市場へのインパクトはそれなりにあるのではないかと考えています。市場全般では、ボラティリティが低下し、小動きに推移しました。

 通貨相関からは、USDの強さが継続し、つれてCADも堅調な展開になっています。逆に、NZDの弱さが継続し、つれてAUDも軟調な展開になっています。JPYは下位足の弱さが一服したように思われます。EUR・GBPは上位足の強さの中で下位足では中立的な位置づけになってきました。下位足では発散の動きを強める通貨ペアが増えていますが、日足に波及するまでには到っていません。足元の動きが大きな流れにつながるのか、単なる調整なのか慎重に見極めたいと思います。明確な強弱感を判断できるまでは、個別の通貨ペアの動きから通貨選択をしたいと思います。

 強い通貨: USD・EUR
 弱い通貨: AUD・NZD

 日足   : GBP>EUR>JPY>AUD>USD>CAD>NZD
 4時間足 : USD>CAD>EUR>GBP>AUD>JPY>NZD

 今週は、日本・オーストラリア・米国・英国・スイスの政策金利が発表されます。まず火曜日に日本とオーストラリア、水曜日に米国、木曜日には英国とスイスと日々発表されます。日本のゼロ金利解除、その他の国の利下げ開始時期に注目です。今週は政策金利以外にも重要な経済指標が目白押しとなります。火曜日にカナダの消費者物価指数、水曜日に英国の消費者物価指数、木曜日にオーストラリアの失業率と欧米各国地域の購買担当者景気指数(PMI)、金曜日に日本の全国消費者物価指数と英国・カナダの小売売上高に注目です。火曜日から重要な経済指標の発表が続くため、ボラティリティの高い展開が想定されます。値動きには十分に注意して臨みたいと思います。本日は、中国の景気指数が発表されます。中国経済の動向を注視したいと思います。そのほかに市場インパクトを与える内容はないため、明日の日銀の金融政策発表を前に、本日は様子見姿勢を強めるものと考えていますが、思惑的な動きには警戒したいと思います。JPYは、週末の日銀のマイナス金利解除報道を受けて、週明けの動きに注目していましたが、落ち着いた展開でスタートしました。

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