米GDPの強さにどう反応するのか?_1/26(金)

今日の環境分析 2024年1月26日

 昨日、欧州中央銀行(ECB)は、政策金利の3会合連続据え置きを発表しました。金利引き下げ時期の議論はなく早期利下げ観測を否定しましたが、EURの弱さを再確認する結果となりました。米国の第4四半期(10-12月期)GDPは、前期比年率で+3.3%と6四半期連続プラスとなりました。市場予想の+2.0%を大きく上回るサプライズとなりました。これを受けてUSDの強さが回復しましたが、市場では早期利下げ観測が大きく後退していないことが気になります。本日のPCEデフレーターや来週のFOMCを前に様子見の動きが強いように思われます。市場全般では、依然として方向感のない動きが続いています。

 通貨相関からは、方向感のつかみにくい環境の中でEURの弱さが顕著になってきています。EURにつれたGBPやCADの弱さが目立っています。対して、JPYやNZDが反転の動きを強め、USDは強さを維持しています。EUR・GBPの売り、JPY・USDの買いを軸に通貨選択をしたいと思います。

 強い通貨:JPY・NZD・USD
 弱い通貨:EUR・CAD・GBP

 日足   : USD>GBP>CAD>EUR>NZD>AUD>JPY
 4時間足 : JPY>NZD>USD>AUD>GBP>CAD>EUR

 本日は、東京都区部の消費者物価指数、12月開催分の日銀議事要旨公表、米個人消費支出(PCEデフレーター)に注目です。なかでもPCEデフレーターは、昨日のGDPとあわせ米国経済の動向を判断するのに重要な指標となります。加えて、同指標はFRBの金融政策を決定づける重要な項目の一つになっていることから、利下げ開始時期の判断に影響を与えるものと思われます。なお、本日、オーストラリアは祝日で金融市場は休場となります。また、週明け月曜日はニュージーランドが祝日なります。

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