FOMCを前に様子見?!_1/31(水)

今日の環境分析 2024年1月31日

 昨日、EU圏のGDPが発表されました。マイナス成長と予想されていましたがゼロ成長となり、景気後退は回避することができました。しかし、欧州経済の停滞が続いていることから、ECBの早期利下げ観測が強まっています。米国の雇用動態調査(JOLTS求人)は予想に反して上昇し、米国金利の上昇を招きUSDは上昇しました。しかし、本日のFOMCを前に様子見姿勢が根強く、大きな動きにはつながりませんでした。

 通貨相関からは、メジャー通貨の弱さ、マイナー通貨の強さが目立ちます。ECBは早期利下げ観測が強まり、明日金融政策が発表されるBOEにおいても利下げ期待が高まっています。FOMCにおいても利下げ姿勢への転換時期を模索する動きが強まっていることから、金利を意識した強弱感が明確になりつつあります。基調的に弱さの目立つEURを軸に通貨選択をしたいと思います。USD・GBPは金融政策の発表を待ちたいと考えています。

 強い通貨:CAD・AUD・NZD
 弱い通貨:EUR・GBP・(USD)

 日足   : GBP>USD>CAD>EUR>NZD>AUD>JPY
 4時間足 : CAD>AUD>NZD>JPY>USD・GBP・EUR

 本日は、FOMCが最大の注目材料となります。政策金利の変更はないと想定されており、声明文やFRB議長の発言に注目が集まっています。追加的な利上げの可能性を示唆した表現が薄まるのか、利下げ開始時期に言及するのか、金融政策の転換を確認できる内容が市場では期待されています。このため、FOMCを前に様子見姿勢が強まるものと思われます。また、ドイツ・オーストラリアの消費者物価指数やカナダのGDP、ADP全米雇用報告にも注目です。本日は、月末であることからポジション調整の動きにも警戒したいと思います。

EUのGDPに注目!_1/30(火)

今日の環境分析 2024年1月30日

 昨日は、重要な経済指標の発表がなく、週半ばのFOMCに向けて様子見の展開のなか、中東紛争の拡大懸念からリスクオフの動きが強まりました。月末を控えていることからポジション調整の動きもあるようで、月間の方向感に反する動きが多くの通貨ペアでみられ、一部の通貨ペアでは短期的なトレンドの発生を確認できます。

 通貨相関からは、USD・CADの強さが目立っています。欧州経済圏の停滞に対して北米経済圏の堅調さが通貨に表れている模様です。EURは、欧州経済の弱さを懸念して米国よりも早い利下げ転換の可能性が高まってきており、軟調な展開が続いています。GBPは日足では最強通貨にあるものの、4時間足ではEURに次いで弱い通貨群に位置するなど、方向感が定まりません。木曜日のBOEの政策金利の発表を前に様子見の動きが強まっています。AUD・NZDは反発の動きを強めており、相対的な堅調さを確認することができます。FOMCを控えてはいるものの、日足・4時間足ともに堅調なUSDを軸に通貨選択をしたいと思います。

 強い通貨:USD・CAD・AUD・NZD
 弱い通貨:EUR・JPY

 日足   : GBP>USD>CAD>EUR>NZD>AUD>JPY
 4時間足 : CAD>USD・AUD・NZD>JPY>GBP>EUR

 本日は、オーストラリアの小売売上高、ユーロ圏の第4四半期GDPに注目です。欧州経済の停滞を確認することになるのか、ECBの金融政策への影響を注視しています。また、米国の雇用動態調査(JOLTS求人)にも注目です。週末の雇用統計に向けて労働関連指標が連日発表されるため、米国の金融政策転換の時期を模索する材料として注目されています。本日から米国ではFOMCが開催されます。明日(日本時間明後日未明)の政策金利の発表を前に、様子見姿勢を持続するものと思われます。

今週は米経済指標に警戒!_1/29(月)

今日の環境分析 2024年1月29日

 週末金曜日は、米国の12月個人消費支出(PCEデフレーター)は前年同月比+2.6%となり、食品とエネルギーを除くコア指数では+2.9%と2年9か月ぶりに3%を割り込みました。米国経済のインフレ減速を確認する結果となりました。これを受けてUSDが一時的に上下動しましたが、大きな動きにつながることはありませんでした。市場全般では、方向感のない展開が強まりました。Mark’s Tradeのスイングトレードにおいては、日足・4時間足ともにポジションがゼロとなっています。今週の動きに期待したいところです。

 通貨相関からも、方向感のなさを確認することができます。日足ベースで最強通貨はUSD・最弱通貨はJPYですが、4時間足ではまったくの逆の最強通貨JPY・最弱通貨USDになっています。方向感のつかみにくい展開となっており、足元の動きの継続性を見守っていきたいと思います。明日以降の重要な経済指標を前に気迷いの動きになっているため、明確な方向感が出るのを待ちたいと思います。

 強い通貨:JPY・NZD・GBP
 弱い通貨:USD・AUD・EUR

 日足   : USD>GBP>CAD>EUR>AUD>NZD>JPY
 4時間足 : JPY>NZD>GBP>CAD>AUD>EUR>USD

 今週は、注目材料の多い週になります。水曜日(日本時間木曜日未明)に米国FOMC、木曜日には英国BOEの政策金利の発表があります。また、金曜日にある米国雇用統計に向けて、複数の労働関連統計にも注意が必要です。米国では先週発表のPMIで好調な経済を確認することになった一方で、新規失業保険申請件数では労働需給の緩和が見られていることから、雇用統計の注目度が高まっています。さらに、木曜日の米国ISM製造業景況指数において米国経済の好調を確認するのかに注目です。FOMCにおいて政策変更がなかった場合でも、FRB議長が利下げの開始時期に言及するのかに注意が必要です。週後半に重要な経済指標が続くため、USDに大きな影響を与えることが想定されます。今週は、USDの動きに警戒したいと思います。水曜日には先週開催された日銀の金融政策決定会合における主な意見が公表されます。金融政策は現状維持となりましたが、その議論において金融政策正常化に向け前向きな姿勢が確認できるようだと、再び早期利下げ観測が強まる可能性があり、JPYの強さにつながるものと思われます。
 本日は、主な経済指標の発表はなく、明日以降のイベントを前に様子見の展開が想定されます。

+262.4pips獲得_1月第4週のデイトレード

2024年1月第4週の実績

1月第4週は、9通貨ペアで+262.4pipsとなりました。昨年来の最低水準の週となり、トレードチャンスの少ない難しい局面でした。16回トレードし、13勝3敗、勝率81.3%となりました。6回トレードを見送りました。

デイトレードにおいては、1時間足のチャートを見るだけで、判断することができます。ノウハウは個別コンサルティングにて提供しています。ご興味のある方は、お問合せください

米GDPの強さにどう反応するのか?_1/26(金)

今日の環境分析 2024年1月26日

 昨日、欧州中央銀行(ECB)は、政策金利の3会合連続据え置きを発表しました。金利引き下げ時期の議論はなく早期利下げ観測を否定しましたが、EURの弱さを再確認する結果となりました。米国の第4四半期(10-12月期)GDPは、前期比年率で+3.3%と6四半期連続プラスとなりました。市場予想の+2.0%を大きく上回るサプライズとなりました。これを受けてUSDの強さが回復しましたが、市場では早期利下げ観測が大きく後退していないことが気になります。本日のPCEデフレーターや来週のFOMCを前に様子見の動きが強いように思われます。市場全般では、依然として方向感のない動きが続いています。

 通貨相関からは、方向感のつかみにくい環境の中でEURの弱さが顕著になってきています。EURにつれたGBPやCADの弱さが目立っています。対して、JPYやNZDが反転の動きを強め、USDは強さを維持しています。EUR・GBPの売り、JPY・USDの買いを軸に通貨選択をしたいと思います。

 強い通貨:JPY・NZD・USD
 弱い通貨:EUR・CAD・GBP

 日足   : USD>GBP>CAD>EUR>NZD>AUD>JPY
 4時間足 : JPY>NZD>USD>AUD>GBP>CAD>EUR

 本日は、東京都区部の消費者物価指数、12月開催分の日銀議事要旨公表、米個人消費支出(PCEデフレーター)に注目です。なかでもPCEデフレーターは、昨日のGDPとあわせ米国経済の動向を判断するのに重要な指標となります。加えて、同指標はFRBの金融政策を決定づける重要な項目の一つになっていることから、利下げ開始時期の判断に影響を与えるものと思われます。なお、本日、オーストラリアは祝日で金融市場は休場となります。また、週明け月曜日はニュージーランドが祝日なります。

ECB政策金利・米GDPに注目!_1/25(木)

今日の環境分析 2024年1月25日

 昨日、カナダ中央銀行(BOC)は政策金利を発表し事前予想通りの据え置きとなりました。利上げ終了を示唆したことからCADは下落しました。BOCは北米経済圏の中で米国に先んじて金融政策を行う傾向にあるため、FRBの金融政策の変更時期を探るためにも今後のBOCの動きに注目しておきたいと思います。また、欧米各国地域のPMIが発表されました。米国においては製造業PMIが50.3と予想の47.9を大きく上回り、サービス業PMIとともに景気の分岐点とされる50を上回り、米国経済の底堅さを確認する結果となりました。欧州では、EURのPMI総合で47.9と8か月連続で50割れとなりました。ドイツやフランスの低迷が目立つ結果となりました。一方、英国では堅調な展開になったことから、GBPの対EURでの優勢が高まりました。また、米国大統領選挙の共和党予備選挙では、トランプ前大統領が前週に続き連勝し、「もしトラ(もしもトランプが大統領になったら・・)」の懸念が一段と高まってきました。グローバル経済への影響はこれから顕著になると想定され、どのような反応をしてくるのか、年後半に向けて目が離せない状況にあります。

 通貨相関からは、GBPの堅調さが継続し、JPYやNZDが反転の動きを強めました。金融政策を主要国に先立って行う傾向にあることを背景に、AUD・CADの弱さが目立っているものと思われます。なかでもCADは昨日の政策金利の発表が後押しした結果と思われます。同様の動きがEURにみられるのか本日の動きに注目しています。全般には、依然として方向感を判断しずらい状況になっており、EURの方向性を確認したうえで全体の方向感が確定するのではないかと考えています。堅調なGBPや反転の動きのみられるJPYを軸に通貨選択をしたいと思います。EURはECBの政策金利と総裁会見の内容を確認してからの動きに注目しています。

 強い通貨:GBP・JPY・NZD
 弱い通貨:AUD・CAD・(EUR)

 日足   : USD>GBP>EUR>CAD>NZD>JPY>AUD
 4時間足 : JPY>GBP>USD・NZD>EUR>AUD>CAD

 本日は、欧州中央銀行(ECB)の政策金利と米国のGDPに注目しています。ECBは金融政策に変更はないと思われ、昨日のPMIの結果を受けてECB総裁の発言に利下げ時期の示唆があるかに注目しています。ECBの金融政策の発表の前にドイツのIFO景況指数が発表され、ここでドイツ経済の悪化を確認することになると、EURの動き出しにつながることになると思われます。また、米国のGDPでは米国経済の堅調さを確認するようだと、FRBによる金融政策の転換前倒し観測は一段と後退するものと思われます。その場合のUSDの動きに警戒したいと思います。

欧米PMIに注目! カナダ政策金利も_1/24(水)

今日の環境分析 2024年1月24日

 昨日は、日本銀行が金融政策を発表し、大規模緩和を継続しました。日銀総裁会見においては、3月会合での政策変更を否定しておらず、4月の金融政策変更に向けサプライズを回避する地ならしをしているかのように思われます。USDJPYは、金融政策の発表時に大きく動き、総裁会見ではさらに大きく動きました。一時147円割れまでありましたが、その後反発148円台前半にまで上昇しました。この反発の動きはUSD高の影響でした。USDJPYが上昇していた時間帯ではその他のクロス円通貨では横ばいになっており、ドルストレート通貨はUSD高となりました。市場全般では、JPYを中心にボラティリティが高まったものの、方向感を持った動きにはつながりませんでした。このため、一段と収束を強める動きになっており、その後の方向感をもった展開を待ちたいと思います。

 通貨相関からは、方向感の判断しずらい状況になっています。日足と4時間足の強弱感が逆になっており、下位足の動きが調整なのか、上位足に波及していく転換の動きなのか、様子見したいと思います。本日欧州時間のPMIがきっかけになるのではないかと考えており、動き出した方向を確認してから通貨選択をしていきたいと思います。

 強い通貨:CAD・USD
 弱い通貨:NZD・JPY

 日足   : USD>GBP>EUR>CAD>NZD>AUD>JPY
 4時間足 : CAD>AUD>USD>NZD>GBP>JPY>EUR

 本日は、欧米各国地域の製造業・サービス業のPMIが発表されます。欧州経済においては景気悪化が懸念されており、PMIの内容が一段と悪化しているようだとEUR売りからUSD・JPYの買いの動きにつながることが想定されます。また、カナダの政策金利の発表が予定されていますが、据え置きと予想されておりサプライズはなさそうです。ただ、同時刻に米国のPMIが発表されることから、USDの動きにつれてCADのボラティリティが高まることが想定されます。BOC総裁の会見においては、利下げ開始時期に言及するのか発言内容に注目したいと思います。

日銀総裁会見に注目?!_1/23(火)

今日の環境分析 2024年1月23日

 昨日は、ボラティリティが低下し、小動きに推移しました。年初からの方向性に逆行する動きとなりました。本日の日銀の金融政策の発表を前に、クロス円中心に見送り姿勢を強めました。その他の通貨でも下位足で収束を強めていることから、きっかけ待ちの様相になっています。

 通貨相関からは、下位足の強弱感が上位足に対して逆行しており、方向感のつかみにくい状況にあります。AUDが反発する一方でNZDが調整色を強め、USDの軟調な展開やJPYの相対的な弱さの低下などが見られますが、明確な動きと判断するのが困難な状況にあります。下位足ではクロス円中心に収束の度合いを強めています。本日の日銀の金融政策を見るまでは、方向感を確認しにくい状況にあります。相対的な優位性を維持しているGBP・EURを軸に通貨選択をしたいと思います。

 強い通貨:GBP・EUR・AUD
 弱い通貨:NZD・JPY・USD

 日足   : GBP>USD>EUR>CAD>AUD>NZD>JPY
 4時間足 : AUD>CAD>GBP>EUR>JPY>USD>NZD

 本日は、日銀の金融政策の発表とその後の日銀総裁の会見に注目です。能登半島地震を受けて日銀の金融政策は早期修正観測が後退しています。大規模な金融緩和策を維持するとの予想が優勢となっています。このため、金融政策の発表はサプライズはなく、正午頃に早めの発表が行われるものと思われます。総裁の会見において、今後の政策についてどのような方針を示すかが最大の注目ポイントになりそうです。市場の見通しでは4月にゼロ金利解除と判断していますが否定的な発言などがあると、一気に円安方向へ動く可能性を否定できません。逆に前倒しを示唆するようであれば、円高方向への転換は想定されます。どちらにせよ、会見内容を確認し、方向性が確定するのを待ちたいと思います。

明日の日銀待ち?!_1/22(月)

今日の環境分析 2024年1月22日

 先週金曜日は、日本の全国消費者物価指数が前年同月比で総合で+2.6%、生鮮食品を除くコア指数では+2.3%となりました。英国の12月の小売売上高は、前月比で-3.2%と予想の-0.5%を下回り、英国経済の悪化が懸念されました。これを受けてGBPが急落する場面がありました。市場全般では、小動きに推移しており、トレンドの中の一時的な調整のように思われます。複数の通貨でトレンドを確認できる現状にあり、この先の大きな動きにつながる兆候があると考えています。

 通貨相関からは、GBP・EURの強さ、JPY・NZDの弱さが継続しています。USDは足元の弱い動きがみられます。対してCADが堅調な展開になってきています。また、AUDは下位足で堅調な動きを見せており、NZD対比での強さが目立ちます。GBPは、週末の小売売上高発表による調整も一時的な動きになっているため、本日もGBPを軸に通貨選択をしたいと思います。また、AUDの値動きにも注目したいと思います。

 強い通貨:GBP・EUR
 弱い通貨:NZD・JPY

 日足   : USD>GBP>EUR>CAD>NZD>AUD>JPY
 4時間足 : GBP>CAD>EUR>AUD>USD>NZD>JPY

 今週は、火曜日の日銀の金融政策金利、水曜日の欧米各国地域のPMIとカナダの政策金利、木曜日のECB政策金利と米国の第4四半期GDP、金曜日の東京都の消費者物価指数と12月開催分の日銀議事要旨の公表と米国PCEデフレーターに注目です。なかでも、日本・カナダ・EUの政策金利は現状維持と見込まれますが、サプライズに警戒したいと思います。こうした政策金利の発表前は、発表へ向けて思惑のある動きが強まる可能性が高いので注意が必要です。
 本日は、重要な経済指標の発表はありません。本日から明日まで、日本銀行の金融政策決定会合が開催されます。明日の昼頃には金融政策が発表され、その後、日銀総裁の記者会見が予定されています。能登半島地震の影響から今回の金融政策の変更はないと市場は見ていますが、明日の発表までJPYは神経質な展開が想定されます。