昨日は、円安が加速し、USDJPYは20年ぶりの134円台をつけました。ユーロ円も上昇するなど、円の独歩安になっています。Mark’s Tradeでは依然として、クロス円通貨はすべて買いサインを継続しています。日銀総裁の金融緩和継続発言や日米金利差からの円安は投資家にとっては安心感のある状況だと思います。しかし、米国景気のインフレピーク感観測の一部に台頭していることや日米金利差からは行き過ぎと判断される現在の価格には、徐々に警戒心を持って臨んでいきたいと思います。
通貨相関からは、JPYが圧倒的な弱さを継続しています。マイナー通貨の中ではCADの強さ、NZDの弱さが目立っています。JPYを軸にしたJPY売りのポジションに継続して注目しています。また、CADの強さが目立っていますが、本日カナダのBOC総裁の発言、明日失業率の発表と材料を抱えているため、トレンドの継続か反転かに注視しています。
本日は、ECBの政策金利と声明の発表、その後のECB総裁の記者会見があります。7月からの利上げ方針に変更があるのか、年内の金融引き締め方針に変更はないのか注目です。発表を前にEURの値動きには警戒しておきたいと思います。