今日の環境分析 2022年6月17日

FRBの0.75%の大幅利上げを受けて、世界の金融市場でリスクオフの動きが強まりました。昨日は、スイスが15年ぶりの利上げを行い、政策金利はマイナス金利の-0.25%となり、今後の利上げを示唆するコメントがありました。また、英国では5回連続となる0.25%の利上げを行いました。

これで、主要国の中で利上げをしていないのは日本だけになりました。本日昼頃、日本銀行の政策金利の発表が行われます。かつてないほど日本銀行の動向に注目が集まっています。
(余談ですが、日銀の政策金利の発表は昼頃と時間指定がされていません。他の経済指標のように発表時間の値動き警戒することができないのは困ったものです。)
従来の発表時間の動向から、政策変更がある時は発表時間が遅くなる傾向にあります。12時台のJPYの値動きに警戒したいと思います。金融緩和継続との市場予想が多くなっていますが、継続となった場合の反応に注意したいと思います。また、15時30分からの日銀総裁の記者会見にも注目です。金融緩和を継続した場合、日銀総裁のコメントに注目したいと思います。

昨日の米国の大幅な利上げを受けて、米国株式市場を始め世界の株式市場が急落しています。これを受けて、本日の日本株式市場も大幅な下落が想定されます。この下落の際、日銀のETF買いがあるかどうかに注目しています。買いを見送るのであれば、日銀の金融緩和終焉のサインと判断することができると思うからです。

通貨相関からは、AUDの強さが目立っています。また、CADが弱含んできています。金融政策に左右される動きが継続しており、方向感をつかむのが難しい局面になっています。週明け月曜日は、米国が祝日で金融市場は休場になります。週末でもあり、見送りも可と思います。