今日の環境分析 2022年6月13日

先週末に発表された米国の消費者物価指数は、インフレピーク感を払拭するものでした。金融引き締めの継続方向に変化がないことを確認しました。

通貨相関からは、USDの強さを確認しました、また、JPYは目先USDに次ぐ強さを見せています。短期的な円安進行への反動と思われます。トレンド転換につながるかに注目しています。JPYと全く反対の動きなのがAUDです。全般に、上位足と下位足の方向感に違いが出てきており、下位足の動きが上位足に波及していくのか、一時的な反発に過ぎないのか注視していきたいと思います。

今週は、水曜日(日本時間木曜日未明)に米国、木曜日にスイスと英国、金曜日に日本の政策金利が発表されます。各国ともに大きなサプライズはないと想定していますが、あるとすれば日本の動きです。先週末にJPYが円高方向に反発し、クロス円通貨の目先の天井を確認しました。大きなトレンドは金利差を背景としているので円安方向にあると思います。しかし、日本は先進国で唯一の金融緩和継続国として認識されているため、日銀の方針転換を示唆する動きがあると、大きな変化になる可能性があると思います。日本の発表は週末金曜日になるため、思惑的な動きが強まると思います。また、継続フォロー通貨ではありませんが、JPY同様に売り込まれていたCHFの反発の動きがみられます。CHFの動きにJPYが連動していく可能性も否定できないと思います。