今日の環境分析 2023年6月2日

 昨日は、ADP全米雇用報告の強い結果を受けてUSDが買われる局面がありましたが、その後に発表されたISM製造業景況指数が7か月連続50割れとなったことからUSDが売られました。米国の債務上限問題は決着のめどが立ったことから警戒感が後退し、焦点は次回のFOMCの利上げ方針になってきました。市場全般では、月初ということもあり小動きに推移しました。

 通貨相関からは、USDの反落、JPYの反発の動きが強まりが確認できます。GBPの堅調さやオセアニア通貨の弱さが継続しています。USDに連動していたCADの強さが顕著になり、USDCADが急落する結果となりました。本日は米国の雇用統計を控えているだけに、USDを外した通貨選択を検討したいと思います。昨日に続き、堅調なGBPを軸に通貨選択を考えていきたいと思います。

 本日は、米国の雇用統計が最大の注目材料です。数々の経済指標では、景気停滞懸念が高まる一方で、労働市場の逼迫化を確認する状況がみられます。本日の雇用統計で最終的な判断をすることになりそうで、その内容に注目しています。この結果が、次回のFOMCの利上げ見送りか継続かの方向性の決定に大きな影響を与えるものと思われます。来週のISM非製造業景況指数、再来週の消費者物価指数の発表も含め、再来週のFOMCの金融政策が決定されることになります。当面は、神経質な展開が想定されます。

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