今日の環境分析 2022年6月22日

USDJPYは136円台半ばにまで上昇してきました。インフレ対応の米国をはじめとする先進国の金融引き締めに対し、景気回復対応の日本の金融緩和の方針が明確になっている現状では、金利差を背景にJPYの売り安心感が継続しています。これを受けて、再び、円安が加速しました。輸入物価上昇に伴う物価高騰を受けて、7月10日の参議院選挙の投票日へ向けて野党からの円安対応の声が強まると思われます。

通貨相関からは、再びUSDの強さが戻りました。USDの強さとJPYの弱さが極端に目立っています。久しぶりに上位足から下位足まで方向性が揃ってきました。これまでのクロス円に加えドルストレート通貨にも注目したいと思います。しかし、クロス円は直近高値を付けているUSDJPYを除けば、前回高値付近まで上昇してきています。高値を更新するのか、上値が重くなるのか、今日以降の値動きに注目しています。

本日は、参議院選挙の告示日となります。国民の声を背景とした円安警戒の声が一段と高まる可能性があると思います。日銀にすれば、利上げに伴う保有国債の評価損や法人・個人の借入金利の負担増大など、安易には動きにくい状況にあります。慎重に見守っていきたいと思います。また、米国では今日明日とFRB議長の議会証言があります。発言内容に注目したいと思います。

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