今日の環境分析 2022年6月30日

昨日は、FRB議長が「インフレ率の抑制を推進する」と発言し、USDJPYは24年ぶりの127円台をつけました。先週の議会証言でも同じ内容の話がありましたが、今回は敏感に反応しました。半期末を控えてポジション調整の動きが反映されたものと思われます。FOMCにおいては7月も0.75%の利上げの可能性が強まり、再度、日米金利差を意識せざるを得ない状況にあります。しかし、一方で景気減速懸念も強まっていることから、上昇の勢いは強くありません。

通貨相関からは、上位足から下位足まで方向感が揃ってきました。しかし、一時ほどの明確な動きは見られません。JPYの弱さは継続していますが、日足では最弱通貨の位置から脱却しました。相対的に見た強さまでは見られませんが、円安の勢いは弱まっていると思われます。これが、クロス円通貨の動きにも反映されており、足元の高値は二番・三番天井の動きになっています。日足のトレンドを確認できる通貨ペアは依然としてなく、短期足からの波及が進んでいません。

本日は、月末・半期末であることから、神経質な展開が想定されます。政府要人・金融当局の発言には敏感に反応すると思われ、ポジション調整の動きから瞬間的な動きには過剰反応しないようにしたいと思います。

(参考)上記内容を音声で確認されたい方はこちら。テスト的に作成してみました。継続するかどうかは未定です。

今日の環境分析 2022年6月29日

昨日も小動きに推移する中、USDJPYは136円台にはいるなど、クロス円通貨の堅調がみられました。しかし、クロス円通貨は前回高値の手前に位置しており、上値の重い展開となっています。日米金利差を背景とした円安の動きは、米国の景気後退懸念の高まりによって、金利差の拡大が円安に直結しづらくなってきています。前回高値抜けを確認してから、クロス円については判断したいと思います。

通貨相関では、JPYの弱さが目立ちます。このところ、4時間足では強い動きを見せていましたが、再び上位足の方向に向かっています。しかし、先に述べたように、クロス円通貨の上値が重たいことから、安易に買いあがることが難しいと考えます。CADの強さは上位足から下位足まで継続して強さを維持しています。逆に、GBP・NZDの弱さが目立ちます。

市場全般に大人しい動きをしており、収束感を強めていますが、4時間足では徐々にトレンドの発生が確認できます。いつ上位足に波及していくかに注目しています。国際的な会議が集中しており、政府要人や金融当局の発言には注意したいと思います。少しの材料が市場に過剰反応することはよくあるので、警戒が必要です。また、明日は月末・半期末を迎えます。ポジション調整の動きが出てくる可能性があることにも、警戒しておきたいと思います。

(参考)上記内容を音声で確認されたい方はこちら。テスト的に作成してみました。継続するかどうかは未定です。

今日の環境分析 2022年6月28日

昨日は、小動きに推移しました。週の月曜日、月・半期の最終週であることから、閑散とした動きになっています。Mark’sTradeでは、日足で1週間サインが発生していない状況になっています。4時間足でもトレンドを確認できる通貨ペアがほとんどなく、方向感のない展開となっています。収束の動きを強めていますが、徐々に短期足で最終局面を迎えつつあります。月末が控えていることからすぐに発散に向かうとは考えにくいですが、発散の開始に向けて準備に入っていきたいと思います。

通貨相関では、JPYの上位足では弱さが継続しているものの、4時間足では最も強い動きになっています。このため、クロス円通貨のJPY売りのポジションに注目しています。また、CADの強さは上位足から下位足まで揃っているのが注目です。AUDやGBPの弱さが目立ってきており、一部のCAD系通貨の4時間足でトレンドを確認することができます。

海外ではG7首脳会議に合わせてロシアのウクライナへの動きが強まっています。国内では参議院選挙の選挙期間中ですが、新たなニュースが全く見られません。金融当局も動きにくい状況になっていることから、今週は閑散とした市場が続くと想定しています。このような時は無理なトレードをせず、次の相場への準備段階として備えておくことが大事だと考えています。

(参考)上記内容を音声で確認されたい方はこちら。テスト的に作成してみました。継続するかどうかは未定です。

月曜日朝のスプレッドは拡大していました

推奨FX会社の月曜日朝のスプレッドを表記しました。

左に↑Axioryと↓BigBoss、中に↑XMと↓Titan、右に↑HFと↓ファイネストになります。
通貨ペアは、左上から下に向けて、環境分析表に掲示している通貨順に表示しています。
(BigBossの一部通貨で非表示になるミスをしてしまいました)

先週末の時点と週明け月曜日朝6時10分時点を表示しています。
朝6時10分としたのは、6時の取引開始時点ではすべての通貨ペアの取引が始まっていない可能性があるので、一定時間を経過後の時間としました。

前回、2020年4月に調査した時点に比べて、大きくスプレッドが拡大しています。
現在、市場全体がボラティリティが高いので、スプレッドの拡大は仕方ないことだと思いますが、あまりに大きいので注意が必要です。

スイングトレードでは、週またぎのポジションを保有することが多々あります。ある程度のスプレッド拡大を認識した上でないと、安易にストップの位置をおけないと思われます。
(6時から6時10分まで画面を見ていましたが、ある通貨ペアでは100pipsを超えるものもありました)

2022年6月25日6時取引終了時点

2022年6月27日朝6時10分

今日の環境分析 2022年6月27日

前週末は、小動きの推移となりました。英国の小売売上高の発表に注目していましたが、大きな動きにはつながりませんでした。全般に調整の動きが強く、方向感のない展開となりました。今週は、26日から28日までG7首脳会議、27日から29日にECBフォーラムが開催されます。その他、国際的会議が多く開催されるため、ウクライナ情勢やエネルギー価格の上昇などのインフレ対策などが議論されるものと思われます。今週は、これら会議に関連した政府首脳や金融当局の発言に警戒したいと思います。

通貨相関からは、足元、JPYの強さが目立ってきています。同様にUSDの弱さがみられます。これは、金曜日朝の段階と同様の動きになっています。このため、USDJPYの短期足では弱さがみられるため、上値を追うのは難しい局面にあります。また、CADの強さが上位足から下位足まで強さが揃っており、CAD系通貨の動きに注目です。全般に、方向感のない動きがみられるため、トレンドの発生を確認できる通貨ぺアがありません。

今週は、月末であるとともに、四半期、半期の最終週となります。このため、期末を意識したポジション管理の動きが想定されます。新たな動きが発生するのは、期明けの来週からになると判断しています。収束からの発散の動きがみられるまで、見送り姿勢を維持していきたいと思います。

(参考)上記内容を音声で確認されたい方はこちら。テスト的に作成してみました。継続するかどうかは未定です。

スワップ一覧_2022/6/25(Axiory/BigBoss/XM/Titan/HotForex/外為ファイネスト)

今週は、前週の米国の大幅利上げを受けて、XMとTitanでUSD関連通貨のスワップポイントが大きく変化しました。また、前週末に日本銀行から金融緩和の継続を発表され、JPY関連通貨のスワップポイントも小幅な調整が行われています。

BigBossのUSDJPYに対する意図的なスワップポイント方針が継続しています。各社がUSDのロングポジションに対するプラススワップに対して、ショートポジションのプラススワップが異常にも思えます。他の通貨ポジションのスワップが他社と同方向になっているだけに、USDJPYの突出が目立ちます。USDJPYにおけるFX会社間の裁定取引は一段と有利な状況になっていますが、BigBossの方針変換の突然の方針転換の可能性も否定できないため、警戒しておきたいと思います。

各国の金融引き締めの方向性が明確になってきたため、各国経済のファンダメンタルズを反映してプラスのスワップポイントが増加しています。スワップポイントの数字を見れば、各通貨の長期的な方向性がつかめると思います。スイングトレードにおいては、通貨選択の一つとしてプラススワップのポジションを参考にしたいと思います。

今日の環境分析 2022年6月24日

昨日は、欧州のPMIの悪化を受けて景気悪化懸念から、EURの下落が目立ちました。続いて発表された米国のPMIでも5か月ぶりの低水準となり、景気後退への懸念が強まりました。これを受けて、USDや前日に強い動きを見せていたEURが反落する動きとなりました。また、JPYが反落し、すべてのクロス円通貨が大きく下落しました。元政府関係者の為替介入への可能性を否定できないと発言があり、USDJPYは急落する局面もありましたが、過剰な反応と思われます。参議院選挙で自民党優勢の報道がでているため、各方面からの批判対象となりそうな為替介入などの方針は出しにくいと思います。

通貨相関からは、上位足の弱さとは逆に下位足でJPYの強さが目立ちます。同様に上位足の強いUSDの下位足に弱さが見られます。足元の動きは、マイナー通貨の弱さとメジャー通貨の強さと2極化しています。先進国の景気後退懸念が広まってきていることで、リスクオフの動きが反映していると思われます。しかし、全般に方向感のない動きにあるため、様子見しています。

本日は、英国の小売売上高に注目しています。前日のPMI同様、今後の金融政策に影響を与えてくるので、警戒しておきたいと思います。

(参考)上記内容を音声で確認されたい方はこちら。テスト的に作成してみました。継続するかどうかは未定です。

今日の環境分析 2022年6月23日

FRB議長の議会証言では、利上げの継続に伴う景気後退の可能性があることを認めたものの、サプライズな内容はありませんでした。USDJPYは136円台で推移していますが、頭の重たさを感じる動きになっています。Mark’sTradeでは、決済ポイントの一つにPivotを採用しています。日足の場合は月足のPivotをみていますが、現在、R3の水準にまで達しており、上値の追いにくい展開にあると思われます。

通貨相関からは、USDからEURに強さが移りつつあるかのような動きになっています。また、CADの強さも継続しています。一方で、JPYの弱さは継続していることから、クロス円に注目していますが、レンジ上限との判断もできます。前回高値抜け後のレジサポを確認するまでは投資判断を見送っています。

本日は、米国FRB議長の議会証言が下院で行われます。前日の上院の内容と変わらないと思われますが、注意しておきたいと思います。また、欧州各国のPMIが発表されます。内容次第では大きな変化も想定されるため、発表時間の値動きを警戒しています。

今日の環境分析 2022年6月22日

USDJPYは136円台半ばにまで上昇してきました。インフレ対応の米国をはじめとする先進国の金融引き締めに対し、景気回復対応の日本の金融緩和の方針が明確になっている現状では、金利差を背景にJPYの売り安心感が継続しています。これを受けて、再び、円安が加速しました。輸入物価上昇に伴う物価高騰を受けて、7月10日の参議院選挙の投票日へ向けて野党からの円安対応の声が強まると思われます。

通貨相関からは、再びUSDの強さが戻りました。USDの強さとJPYの弱さが極端に目立っています。久しぶりに上位足から下位足まで方向性が揃ってきました。これまでのクロス円に加えドルストレート通貨にも注目したいと思います。しかし、クロス円は直近高値を付けているUSDJPYを除けば、前回高値付近まで上昇してきています。高値を更新するのか、上値が重くなるのか、今日以降の値動きに注目しています。

本日は、参議院選挙の告示日となります。国民の声を背景とした円安警戒の声が一段と高まる可能性があると思います。日銀にすれば、利上げに伴う保有国債の評価損や法人・個人の借入金利の負担増大など、安易には動きにくい状況にあります。慎重に見守っていきたいと思います。また、米国では今日明日とFRB議長の議会証言があります。発言内容に注目したいと思います。

今日の環境分析 2022年6月21日

昨日は、週初であることやNY市場が祝日で金融市場が休場であったことから、久しぶりにボラティリティが低下しました。終値でも1%を超える変動のあった通貨ペアはなく、閑散とした市場になりました。現在、Mark’s Tradeではトレンドの発生を確認できる通貨ペアはなく、ポジションを保有していません。

通貨相関からは、JPYの弱さが再び強まりました。すべての時間足で最弱通貨になっています。USDは短期足で相対的に弱い通貨になっているため、USDJYは動きにくい状況にあります。JPYの弱さからUSDJPYを除くクロス円の動きに注目しています。全般には、方向感が外っていない状況が続いているため、動き出しを待ちたいと思います、

足元の動きで特徴的なのは、地理的に近い通貨の強弱です。USDとCAD、EURとGBP、AUDとNZDがそれにあたります。地域内経済の強弱が通貨ぺアの値動きに現れています。それぞれの強弱を見極めて、通貨選択をする必要があります。

本日は、オーストラリアのRBA議事録公表、カナダの小売売上高に注目していますが、先週までの大きな経済指標とは違い、市場への影響は少ないと考えています。