昨日発表されたフィラデルフィア製造業指数は予想を大幅に下振れし、米国の新規失業保険申請件数も予想より悪化しました。ともに重要度はそれほど高くなかったものの、景気停滞懸念が強まりUSD安の動きとなりました。依然として終値ベースでは小動きになっていますが、日中のボラティリティが高まっており、方向感をつかみにくい展開が続いています。トレンド発生を期待できる動きになっても長続きせずに反転するなど、明確な方向感の確認できる展開を待ちたい状況にあります。
通貨相関からは、JPYの弱さが一服し、USD・CADの弱さが目立つ展開になってきました。EUR・GBPは他の通貨に比べて、金融引締め継続観測を背景に堅調な展開が続いています。通貨にとってポジティブとなる金融政策を維持しているEUR・GBPを軸に通貨選択をしていきたいと思います。
本日は、日本の全国の消費者物価指数に注目です。また、欧米各国地域で製造業・サービス業のPMI、英国とカナダでは小売売上高が発表されます。それぞれが金融政策に大きな影響を与える経済指標のため、発表時間の値動きには警戒したいと思います。