今日の環境分析 2023年4月17日

 先週末金曜日は、米国で3月の小売売上高が発表されました。前月比-1.0%と事前予想を下回り、急激な利上げに伴い個人消費の停滞が明確になり、景気悪化懸念が強まりました。そうしたなか、USDが反発しAUD・NZD関連通貨が前日の大きな変動を修正する動きがありました。その他の通貨ペアが全般に小動きとなり、様子見の動きが続いています。

 通貨相関からは、USD・JPYの弱さが継続しています。USDは目先の反発があったものの、方向感の変化は見られません。景気悪化懸念に伴う金融政策の転換を見越した動きが反映されているものと考えています。USDJPYを除くクロス円やドルストレート通貨への通貨選択を継続したいと思います。CADは上位足から下位足まで方向感が揃っており、強気姿勢で臨みたいと思います。

 今週は、火曜日のカナダの消費者物価指数と英国の失業率、水曜日は英国の消費者物価指数、金曜日は日本の全国消費者物価指数と英国の小売売上高、欧米各国地域のPMIに注目です。特に英国では雇用・物価動向を示す重要な経済指標の発表が続くため、金融政策の方向性の判断材料としてGBPの動きに大きな影響を与えそうです。このため、今週はGBPの動きを注視したいと思います。本日は、NY連銀の製造業景気指数に注目です。