今日の環境分析 2024年3月14日
昨日は、春闘の集中回答日でした。大手企業の多くは満額回答となり、賃上げの潮流は確定しました。これを受けて日銀の2%の物価目標を安定的に達成できる見通しが高まったことで、来週の金融政策決定会合においてマイナス金利解除観測が強まりました。JPYは月初から円高方向へ持続していたこともあり、反転の動きが継続しました。市場全般では、ボラティリティが低水準となり、方向感をつかみにくい展開となりました。
通貨相関からは、4時間足でJPYの弱さが目立ちました。対して、USDの強さは継続し、USDにつれてCADが強くなりました。CADは、4時間足で最強通貨と判断される一方、日足では最弱通貨に位置しています。USDも同様のため、USDの反発は短期的な動きと判断しています。安定的な強さを維持しているEUR・GBPを軸に通貨選択をしたいと思います。
強い通貨: EUR・GBP
弱い通貨: AUD・NZD
日足 : EUR>GBP>JPY>AUD>NZD>USD>CAD
4時間足 : CAD>EUR>USD>AUD>GBP・NZD>JPY
本日は、21時30分発表される小売売上高と生産者物価指数に警戒です。火曜日に発表された消費者物価指数では大きなサプライズはありませんでしたが、本日は2つの重要な経済指標が重なる上、新規失業保険申請件数の発表もあるため、それぞれの内容を注視する必要があります。内容次第ではUSDに大きな影響を与えることが想定されるため、警戒しておきたいと思います。