昨日発表された米国の新規失業保険申請件数は、21.6万人と市場予想の23.4万人を下回り、2月以来の低水準となりました。ISM景況指数に続き労働需給の逼迫を確認する結果となりました。これを受けて、米国金利は上昇し、FOMCの金融政策に影響を及ぼすことになりました。昨日は、市場全般にボラティリティが低下し、小動きに推移しました。日足ベースでは一段と収束を強めてきており、発散に向けてのきっかけ待ちの状況にあります。
通貨相関からは、USD・CADの強さが継続しています。加えて、JPYの強さが戻ってきました。このため、USDJPYは年初来高値を付けても、上値追いが難しい展開になっています。USDほどの強さを持たないクロス円通貨の下落が顕著になっています。AUD・NZDの弱さは継続しており、EUR・GBPも弱さが目立つ状況にあります。USDやJPYを軸とした通貨選択を行いたいと思います。
本日は、カナダの失業率に注目です。北米経済圏として米国の動向に影響を与えるため、内容には注意したいと思います。また、日本の第2四半期GDPの2次速報にも注目しています。再来週の米国のFOMCに向けて、思惑的な動きが徐々に強まっていくことが想定されます。目先の動きに左右されることなく、中長期的な視点から値動きを注視していきたいと思います。
今日の環境分析 2023年9月7日
昨日、USDJPYは年初来高値を更新する場面があり、財務省の神田財務官が市場を牽制する発言を行いました。形式的な牽制であったため、円安抑制の効果は限定的でした。米国の8月のISM非製造業景況指数は、前月比+1.8の54.5と市場予想を上回り、6か月ぶりの高水準となりました。景気過熱を警戒する結果となり、利上げ観測から米金利は上昇し、ドル高につながりました。カナダは政策金利を据え置きましたが、インフレ圧力の継続を警戒しており、利上げ再開の可能性を残しました。
通貨相関からは、USD・CADの強さが継続しています。対して、AUD・NZDの弱さが継続しています。JPYは弱さが薄らいだことから、クロス円通貨は鈍い動きが続いています。GBPの弱さが目立つ結果となったことから、GBPJPYの下落につながりました。USDを軸とした通貨選択を継続していきたいと思います。
本日は、米国の新規失業保険申請件数に注目です。昨日発表されたISM非製造業景況指数の内容から、サービス業の労働需給の逼迫を再確認することになるのか注意したいと思います。労働需給の逼迫を確認することになれば、一時遠のいていた9月のFOMCにおける利上げの可能性が出てくるため、警戒しておきたいと思います。また、米国金融当局の幹部の発言が多数予定されています。足元の経済情勢をどのように判断しているのか、再来週のFOMCに向けての動きを注視したいと思います。
今日の環境分析 2023年9月6日
昨日発表されたオーストラリアの政策金利は、予想通りの据え置きとなりました。中国の財新サービス業PMIの悪化もあったことから、AUDが大きく下落しました。USDの強さが際立ったことで、AUDUSDは1%を超える下落となりました。USDJPYは147円台後半にまで上昇し、年初来高値を更新しました。全般に、ボラティリティが高まりました。Mark’s Tradeにおいても、4時間足で半数近くの通貨ペアでサインを確認することができます。日足ベースでは収束を強める動きが続いているため、大きな発散に向けて動き出してきていると思います。
通貨相関からは、USDが最強通貨を継続し、つれてCADの強さが見られます。JPYが再び弱くなってきたため、USDJPYの上昇につながっています。JPYは弱さが見られるものの、USDJPY・CADJPYを除いたクロス円通貨の戻りの動きは鈍くなっています。AUD・NZDはともに弱さを継続して、EUR・GBPは中立的な位置づけです。各通貨ともに、上位足から下位足での強弱感が揃っているため、通貨選択がしやすい局面になってきました。USDを軸とした通貨選択を継続したいと思います。
本日は、同時刻に発表されるカナダの政策金利とISM非製造業景況指数に注目です。ISM非製造業景況指数は、先週金曜日に発表されたISM製造業景況指数と同様に大きな動きにつながる可能性があるので、警戒したいと思います。カナダの政策金利は据え置きと予想されていますが、声明文の内容に注意したいと思います。また朝方、オーストラリアのGDPが発表されます。昨日BOAは金利据え置きを発表し、AUDの下落の動きが加速しました。この動きが継続するのか注目しています。本日は、USDJPYが148円を目前に控え、日本の金融当局の口先介入に警戒したいと思います。
今日の環境分析 2023年9月5日
昨日は、ECB総裁の発言がありましたが、利上げ方針に言及しませんでした。欧州経済は、景気悪化とインフレ抑制の板挟みにあり、ECB内部で意見が分かれている模様です。週初に加え、米国とカナダが祝日であったことから、市場全般はボラティリティが低下し、小動きに推移しました。Mark’s Tradeのスイングトレードでは、日足・4時間足ともにサインが表示されていません。様子見の動きが続いていますが、継続フォローしている21通貨ペアのうち半数くらいの通貨ペアが日足ベースで収束の動きを強めています。いつ発散に向かってもおかしくない状況にあります。
通貨相関からは、USDの強さが継続しています。JPYの強さも維持していることから、USDJPYを除いたクロス円通貨が軟調な展開になっています。EUR・GBPの弱さが継続しているものの、EURGBPの関係からEURがより弱い動きになっています。USDの強さが持続していることから、USDを軸にした通貨選択を継続したいと思います。
本日は、オーストラリアの政策金利の発表に注目です。市場予想は金利据え置きを見込んでおり、当局の声明文に注目しています。AUD関連通貨は、8月中旬から反転の動きを見せていましたが、足元は方向感のない動きになっています。可能性は高くはないと思いますが、本日の金融当局の発言内容で新たな動きが始まるのか注目しています。米国・カナダ市場は休場明けとなるため、米国時間の値動きに警戒したいと思います。
今日の環境分析 2023年9月4日
週末金曜日に発表された米国の雇用統計は、労働需給の緩和を確認する結果となりました。これを受けて、利上げ見送り観測からUSDJPYは145円割れまでドル安が進みました。その後に発表されたISM製造業景況指数では47.6と市場予想の47.0を上回ったことで、米国金利が上昇し一転ドル高になり、USDJPYは146円台にまで上昇しました。上下に大きく動きましたが、レンジ内を脱することのない気迷いな展開となりました。全般でもレンジ内の動きになっているため、方向感のつかみにくい状況にあります。
通貨相関からは、USDの強さが継続しています。USDにつれてCADも堅調です。JPYも堅調なため、USDJPY以外のクロス円通貨は軟調な展開になっています。対して、EUR・GBPの弱さが目立つ動きになっています。AUD・NZDも軟調な展開になっています。USDの強さを確認したことから、USDを軸に通貨選択をしていきたいと思います。
今週は、火曜日のオーストラリアと水曜日のカナダの政策金利の発表に注目です。ともに、早めの政策変更をする傾向にあるため、金融政策の内容に注目したいと思います。その他、水曜日のISM非製造業景況指数にも注目です。先週金曜日に発表されたISM製造業景況指数では大きく反応したことで、今回の非製造業の内容にも注目度が高まります。木曜日には各国金融当局の発言が多く予定されています。今週は、夏休みが明け、主要国の重要な経済指標の発表を終えているため、レンジ内から脱却する動きが期待できます。その場合、新たなトレンドの始まりが期待されるため、値動きに注意しておきたいと思います。
本日は、ECB総裁の発言がある程度で重要な経済指標はありません。加えて、米国とカナダが祝日で金融市場は休場となるため、欧州時間までの時間限定のトレードを心がけたいと思います。
デイトレード実績 2023年8月
8月のデイトレードは、3,549.8pipsとなりました。7月は毎週1000pipsを超えたものの、8月は第4週のみになりました。個別通貨ペアでは、GBPJPY・EURAUD・GBPAUDが500pipsを上回りました。全体で、83勝12敗、勝率87.4%、平均収益37.3pipsとなりました。
2023年8月の運用実績(スイング)
8月は、2,382.0pipsとなりました。8月は月初にポジションを持つことが多く、比較的長い時間保有した結果、決済が月後半に集中しました。その結果として、ほとんど勝ちトレードとして満足する結果を得ることができました。しかし、下旬からの反転場面においてMark2のエントリー条件が発生しましたが、2勝3敗とMark2としてはかつてない低水準の勝率となりました。
14勝4敗、勝率77.8%、平均収益132.3pips、保有日数8.9日となりました。
スワップ一覧_2023/09/02(Axiory/BigBoss/XM/Titan)
今日の環境分析 2023年9月1日
今日から9月になりました。8月は市場参加者の少ない中、方向感のつかみにくい動きになりました。月半ばまでの動きに対して月後半は反転し、月間の騰落率では前月よりも変動はあったものの全般に小動きになりました。昨日は、米国で新規失業保険申請件数が発表されました。予想に反して改善したことから、労働需給のひっ迫が継続していることを確認しました。前日までの労働統計の方向性と異なることから、本日の雇用統計の内容に一段と注目が集まります。PCEデフレーターは市場予想通りの結果となりました。また、ユーロ圏の8月の消費者物価指数は前年同月比+5.3%と市場予想を上回り、インフレ鈍化傾向が止まる結果となりました。
通貨相関からは、下位足で反転の動きとなりました。メジャー通貨が弱く、マイナー通貨の強さが目立つ展開となりました。月末でもあったことから、ポジション調整の動きとも判断できます。JPYは堅調な展開となっています。上位足と下位足の方向感の違いから、通貨選択が難しい局面にあります。本日は、週末・月初に加え、米国雇用統計の発表を控えていることから、方向感のつかみにくい展開を想定しています。個々の通貨ペアの動きで判断していきたいと思います。
本日は、米国の雇用統計が最大の注目材料です。今週発表された多くの労働統計の集大成として、この結果が年内の利上げ判断に影響を与えるものと思われます。また、雇用統計の後に発表されるISM製造業景況指数にも注目したいと思います。週明け月曜日は米国とカナダが祝日で金融市場は休場となります。関連通貨の動きには注意が必要です。