今日の環境分析 2023年9月6日

  昨日発表されたオーストラリアの政策金利は、予想通りの据え置きとなりました。中国の財新サービス業PMIの悪化もあったことから、AUDが大きく下落しました。USDの強さが際立ったことで、AUDUSDは1%を超える下落となりました。USDJPYは147円台後半にまで上昇し、年初来高値を更新しました。全般に、ボラティリティが高まりました。Mark’s Tradeにおいても、4時間足で半数近くの通貨ペアでサインを確認することができます。日足ベースでは収束を強める動きが続いているため、大きな発散に向けて動き出してきていると思います。

 通貨相関からは、USDが最強通貨を継続し、つれてCADの強さが見られます。JPYが再び弱くなってきたため、USDJPYの上昇につながっています。JPYは弱さが見られるものの、USDJPY・CADJPYを除いたクロス円通貨の戻りの動きは鈍くなっています。AUD・NZDはともに弱さを継続して、EUR・GBPは中立的な位置づけです。各通貨ともに、上位足から下位足での強弱感が揃っているため、通貨選択がしやすい局面になってきました。USDを軸とした通貨選択を継続したいと思います。

 本日は、同時刻に発表されるカナダの政策金利とISM非製造業景況指数に注目です。ISM非製造業景況指数は、先週金曜日に発表されたISM製造業景況指数と同様に大きな動きにつながる可能性があるので、警戒したいと思います。カナダの政策金利は据え置きと予想されていますが、声明文の内容に注意したいと思います。また朝方、オーストラリアのGDPが発表されます。昨日BOAは金利据え置きを発表し、AUDの下落の動きが加速しました。この動きが継続するのか注目しています。本日は、USDJPYが148円を目前に控え、日本の金融当局の口先介入に警戒したいと思います。

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