今日の環境分析 2023年5月17日

 昨日発表された米国の小売売上高は、市場予想を下回ったものの前月比+0.4%と3か月ぶりのプラスとなりました。これを受けてUSD買いの流れが強まり、USDJPYは一時136円後半まで上昇しました。一方で、英国の失業率によるGBPの急落、カナダの消費者物価指数によるCADの上昇など、経済指標の発表に敏感に反応する局面がありましたが、その動きはすぐに修正されました。終値ベースでは小動きとなりました。

 通貨相関からは、JPYの弱さが継続しています。上位足から下位足まですべて最弱通貨になってしまいました。AUDも同様に弱さが目立つ状況になってきました。対して、USD・CAD・GBPが堅調な展開になっています。しかし、個別の通貨ペアでは明確なトレンドを確認するのが難しい状況にあり、通貨選択を困難にしています。弱さが継続しているJPYを中心に通貨選択をしていきたいと思います。

 本日は日本のGDPに注目です。足元の円安の動きに歯止めをかけるのか注目です。米国では債務上限問題が市場の重しになっています。金融政策にも影響しかねないので、動向を注視していきたいと思います。連日、各国の金融当局の発言が続いています。内容次第では大きく反応することもあるので、注意したいと思います。

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