今日の環境分析 2023年5月12日

 昨日発表された英国の政策金利は、市場予想通りとなる+0.25%の利上げとなりました。発表時には反応したものの、大きな動きにはつながりませんでした。前日まで堅調だったマイナー通貨が弱含む展開となり、なかでもAUDの下落が目立つ展開となりました。

 通貨相関からは、マイナー通貨全般に調整色を強め、EUR・GBPは弱い動きを継続しました。対してUSDは反転し、JPYは一段と強い展開となりました。全般に方向感をつかみにくい状況にあるため、通貨選択が難しい局面となりました。足元の強弱が継続しているJPY買いやEUR売りを軸とした通貨選択を検討したいと思います。

 本日は、英国のGDPに注目です。前日の利上げに見られるようにインフレ対応から金融引き締めを継続しています。金利上昇に伴う景気悪化の兆候がみられるのか、GDPの内容には注意したいと思います。今週は、大きなイベントがあった割には方向感の出にくい局面でした。来週以降のトレンドを確認しづらい展開にあるため、週末のポジション整理の動きには警戒したいと思います。