今日の環境分析 2023年5月18日

 昨日、日経平均株価は企業業績の回復などを背景に、1年8か月ぶりの3万円台回復となりました。朝方発表された日本の第1四半期GDPは、市場予想を上回る前期比年率+1.6%となりました。市場全般では上位足の方向性に沿った堅調な展開となり、クロス円通貨の上昇、マイナー通貨の反発の動きが目立ちました。なかでもUSDJPYは、堅調な展開となり137円後半まで上昇してきました。ボラティリティが高まってきており、徐々に日足ベースでのトレンド確認ができる通貨ペアが増えてきました。

 通貨相関からは、JPYの最弱通貨が継続しています。上位足から下位足まで7通貨中の最下位になっています。このため、クロス円の動きが堅調になっています。マイナー通貨が堅調なために、メジャー通貨が相対的に弱くなっています。メジャー通貨の強弱からみると、強い順にUSD>GBP>EUR>JPYとなっています。USDは決して強い通貨とは判断できませんが、JPYの弱さが影響してUSDJPYの上昇につながっています。JPYの売りを中心とした通貨選択を継続したいと思います。

 本日は、オーストラリアの失業率、米国の新規失業保険申請件数とフィラデルフィア連銀景況指数に注目しています。ともに、重要度が極めて高い指標ではありませんが、市場のボラティリティが高まっている現状では、指標発表のタイミングは無視できない状況にあると思います。また、米国金融当局幹部の発言が相次いで予定されており、発言内容には注意したいと思います。

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