今日の環境分析 2023年5月23日

 昨日は、米ペンタゴン(国防総省)付近で爆発とのニュースでUSDが急落したものの、フェイクニュースであったことが判明したため、USDはすぐに値を戻しました。AIによる偽画像が拡散した模様です。この結果、買いポジションの一部は急落局面でロスカットされ、上値を追いやすい状況になりました。今後、このようなAIを利用したポジション整理をする動きが強まるのではないかと懸念しています。市場全般では、小動きに推移しボラティリティも低下しました。

 通貨相関からは、JPYの最弱通貨が継続しています。USDやNZDの強さは継続しています。NZDは、明日の政策金利発表での利上げを見込んでいるかのような動きです。USDは債務上限問題が決着を迎えていないため、USDの強さには注意したいと思います。EUR・GBPは相対的には弱い通貨群に位置していますが、JPYほどの圧倒的な弱さと比べると堅調な動きとなっています。このため、JPYの売りを軸に通貨選択をしていきたいと思います。

 本日は、欧米各国地域のサービス業と製造業のPMIに注目です。内容次第で大きく動く可能性が高いため、17時のEUR、17時30分のGBP、22時45分のUSDの動きには警戒したいと思います。米国の債務上限問題は継続して注目する必要があるため、USDには慎重な姿勢で臨みたいと考えています。また、政策金利の発表を明日に控えたNZDの動きにも注意したいと思います。