今日の環境分析 2023年5月16日

 昨日は、円安が進みクロス円が上昇しました。全般には小動きに推移しており、方向感のない展開が続いています。今朝の時点で、Mark’s Tradeでは日足で1通貨、4時間足でも2通貨しかトレンドの確認ができていません。昨日は、クロス円が大きく動いたものの、トレンドの確認をするまでには到っていない状況です。このところ、日足のミドルバンド付近での値動きが続いており、昨日・本日とミドルバンドの抜けとなっている通貨ペアが複数確認できます。こうした動きは、レンジ局面の最大の特徴なので、下位足の動きを短期的視点で注目していきたいと思います。

 通貨相関からは、USDの強さが目立ち、連れてCADの強さも目立っています。JPYは再び弱さを強め最弱通貨になりました。オセアニア通貨の弱さが継続しており、EUR・GBPは中立的な方向感のない展開になっています。本日は、注目材料が多いことから、材料を消化した後の値動きに期待したいと思います。材料の消化を確認できるまでは、見送り姿勢で臨みたいと考えています。

 本日は、注意すべき経済指標が多くあります。最大の注目材料が、米国の小売売上高です。米国景気の底堅さを確認するのか失速しているのか注目です。足元、USDの動きが堅調なだけに今後の方向性を決定づけるのではないかと注意したいと思います。オーストラリアの5月2日に開催されたRBA議事録公表に注目です。サプライズの利上げ再開を決定した会合だけに、今後の金融政策への思惑でAUDの動きを注視したいと思います。また、英国の失業率にも注目です。GBPへ大きな影響を与える可能性が高く、警戒したいと思います。さらに、カナダの消費者物価指数では内容次第でCADの動きに注意したいと思います。