今日の環境分析 2023年4月24日

 先週末に発表された、米国のPMIは3か月連続で50を上回り、早期利上げ停止観測が後退しUSDが反発しました。しかし、ドル高の動きは長続きせず、上値の重さを感じる展開でした。全般に小動きの推移となりました。

 通貨相関からは、EURが上位足から下位足まで揃っており、GBPとともに強い通貨群となりました。再び、マイナー通貨が上位足から下位足まで弱い展開となっており、EUR・GBPとマイナー通貨の組み合わせに注目です。JPYは4時間足で再び強い動きになってきており、日足の方向感とのせめぎあいになっています。今週は、金曜日の日本銀行の金融政策に向けてJPYは思惑的な値動きなるものと思われます。

 今週は、金曜日の日本銀行の政策金利&声明が最大の注目材料です。おそらく金融政策に変更はないと思われますが、植田新総裁の下で最初の金融政策決定会合であるだけにどのようなコメントがあるのかに注目しています。週末の発表に向けて、今週はクロス円の値動きを注視したいと思います。また、水曜日のオーストラリアの消費者物価指数にも注目です。現在金利を据え置いているものの、CPIの内容次第では再び利上げ再開の可能性にも注意したいと思います。木曜日の米国の第1四半期GDPにも注目です。来週のFOMCを前にブラックアウト期間に入ったため、米国金融当局の発言はありません。このため、市場はGDPの内容をどう解釈するのか注目したいと思います。
 本日は、ドイツのIFO景況指数の発表が予定されていますが、大きな材料にはなりにくいと思います。大きな経済指標の発表がないことから、小動きな展開を想定しています。